G大阪FWパトリックに対し人種差別発言「まさかこの国でそういう目に…」 東スポWeb 11月28日(土)21時43分配信

サッカー・J1の年間優勝を争う明治安田チャンピオンシップ(CS)準決勝は28日、埼玉スタジアムで行われ、ガンバ大阪が浦和を延長の末に3―1で破 り、決勝へ駒を進めたが、試合後には何とも後味の悪い事件が起こった。ガンバ大阪FWパトリックに対し、浦和サポーターと思われる人物がツイッターで人種差別発言を行ったのだ。

プロフィルに「浦和サポーター」と明記した問題の人物は浦和の敗戦後、パトリックのアカウントに、人種差別の意味が込められた卑劣極まりない言葉を送った。

これを受け、パトリックはSNS上で「試合が終わり、しっかりと自分の役割を果たして仲間達と祝っていて携帯を見るとSNSでとても残念で酷な人種差別 な書き込みがありました」と明かすと、「こういった書き込みはどんな人でも傷つきます。私は黒人であることをとても誇りに思っています。息子も黒人です し、すごく幸せです。今回の件は、どれほど悲しいかは神様にしか分からないです」と沈痛な思いをつづった。

さらに「人種差別を受けたのは初めてですし、まさかこの国でそういう目に遭うとは思いませんでした。この国はものすごく好きですし、リスペクトしていま す。私の中ではマナーや文化が一番いい国だと思っています」と日本で差別があったことへの悲しみを記し、「この件での対応はしっかりとやって頂けることを期待しています。今回はわたしがこういう目に遭いましたが…いつかは他の方がこういう目に遭うかもしれないです」とJリーグに厳正な対応を取るよう求め た。

問題発言をした人物に対してはガンバサポーター、さらに浦和サポーターからも非難が上がり、この人物は問題の発言を削除。しかし22日には広島のブラジル人FWドウグラスに対しても汚い言葉をツイートしているが、こちらに関してはいまだに削除していない。

近年は欧州サッカー界でたびたび人種差別問題が起こっている。また日本でも浦和の一部サポーターが2014年に差別的な横断幕を掲げ、Jリーグ初となる無観客試合という処分を受けたことは記憶に新しい。

パトリックは「本当に私や私の家族を傷つけました。この書き込みをした方に対してですが、こういうことは人間としてやるべきではない」と非難している。

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