【一挙プレビュー】J1は8月無敗の柏が前節ダービーで大敗した首位・横浜FMに挑む…J2は首位独走の町田が群馬と敵地で対決 | Jリーグ
9月2日から3日にかけて開催されるJリーグの試合プレビューを一挙に紹介。J1リーグの9試合、J2リーグの11試合、J3リーグ10試合が各地で開催される。
9月2日
13:00 北海道コンサドーレ札幌 vs ガンバ大阪(J1)
札幌は前節、川崎フロンターレと2-2の引き分け。前半に2点をリードしたが、後半に退場者を出し、後半戦初勝利はお預けとなった。10試合ぶりの白星を狙う今節はDF田中駿汰に注目。DF岡村大八が出場停止となるだけに、ここまで全試合先発中の選手として最終ラインを統率したい。
G大阪はFW山見大登の今季初得点で追いつき、ドロー決着。連勝こそ逃したものの、土壇場で手にした勝点1は今節に必ずつながるはずだ。キーマンはFWイッサム・ジェバリ。圧倒的なキープ力で攻撃を支えている一方、後半戦は1得点。この試合ではゴールという結果で期待に応えたい。
18:00 アルビレックス新潟 vs 浦和レッズ(J1)
新潟は前節、鹿島アントラーズに0-2の黒星。後半には猛攻を仕掛けたものの、今季初の連勝は叶わなかった。ただ、FW高木善朗が約3ヶ月ぶりの先発を果たし、状態の良さをアピール。直近のホームゲームでは2得点の活躍を見せているだけに、“キング”に対する期待は一段と高まる。
浦和は中2日という日程面の不利をはね返し、1-0の勝利。得点力に課題を抱えていた中で、FWホセ・カンテが3戦連発と本領を発揮し始めたことは好材料だ。前節は上位3クラブが軒並み勝点を落としたことで、首位との差も『6』に接近。3連勝を達成し、一気に優勝戦線に食い込みたい。
18:00 名古屋グランパス vs 横浜FC(J1)
名古屋は前節、セレッソ大阪に1-3で敗戦。今季初の連敗を喫し、首位との勝点5差を詰めることができなかった。この2試合もチャンスは作れているだけに、求められるのは決定力。8月以降の全得点を叩き出しているDF森下龍矢、DF野上結貴の両サイドから今節もゴールを脅かしたい。
横浜FCは首位の横浜F・マリノスに4得点の快勝。DF林幸多郎とFW伊藤翔のゴラッソで逆転に成功すると、その後もカウンターからリードを広げた。第22節にはヴィッセル神戸も破るなど、堅守速攻のスタイルに磨きがかかっており、“上位キラー”としてアウェイの地に乗り込む。
19:00 柏レイソル vs 横浜F・マリノス(J1)
柏は3試合連続ドロー中。勝ち切れない試合が続く一方で、8月を1勝3分の無敗で終え、着実に勝点を積んでいることは前向きに捉えることができる。前回対戦では可変システムを採用し、昨季王者をあと一歩まで追い詰めた中で、井原正巳監督は古巣との再戦にどんなプランで臨むか。
横浜FMは“横浜ダービー”でまさかの4失点。ただ、優勝を争うライバルも勝点を落としたことで、首位キープには成功した。リバウンドメンタリティーを示したい今節はFW宮市亮に注目。劇的な復帰後初得点で逆転勝利に貢献した前回対戦同様、試合を決める活躍を見せられるか。
19:00 湘南ベルマーレ vs 鹿島アントラーズ(J1)
湘南は前節、浦和レッズに0-1の敗戦。最後はJ1デビューのMF福田翔生を投入したが、同点には至らなかった。今節は3バックで存在感を示していたDFキム・ミンテが出場できず、GKソン・ボムグンも負傷により戦線離脱。最下位脱出へ、今節は韓国籍選手2人の穴埋めがカギとなる。
鹿島はFW鈴木優磨、FW垣田裕暉のアベックゴールで2-0の勝利。直近5試合で4勝と白星を先行させ、首位との差は『8』まで縮まった。ただ、今節は鈴木が出場停止。絶対的エースを欠く中、FW知念慶やMF藤井智也ら“ジョーカー”として奮闘してきた選手たちに一層の期待が集まる。
19:00 セレッソ大阪 vs 川崎フロンターレ(J1)
C大阪は前節、名古屋グランパスとの上位対決で3-1の快勝。目標のトップ3入りに向けて、価値ある勝点3を獲得した。そして今週には、MF毎熊晟矢が森保JAPANに初選出。小菊昭雄監督からは「和製ハキミ」と期待を寄せられており、代表合流前の一戦でも持ち味を存分に示したい。
川崎Fは2点ビハインドから追いつき、2-2の引き分け。連敗を『3』で止め、30日の天皇杯ではPK戦の末に準決勝進出を決めたことで好転の兆しが見えてきた。今節は中2日のアウェイ連戦という強行日程だが、6試合ぶりの白星を飾り、お預けが続くJ1通算350勝を達成したい。
19:00 サガン鳥栖 vs サンフレッチェ広島(J1)
鳥栖は勝利目前の90+6分に追いつかれ、ドロー決着。8月は2分2敗の未勝利で終えることとなった。ただ、MF長沼洋一が6試合ぶりの得点を奪ったことは好材料。キャリアハイを大幅に更新し、チーム最多タイの7得点目に到達したアタッカーは今節、チームを久々の勝利に導けるか。
広島はスコアレスドローで、連勝が『2』でストップ。ただ、11試合ぶりの無失点は大きな収穫で、FWマルコス・ジュニオールが加入後初先発を果たすなど、新たな攻撃オプションも試すことができた。鳥栖戦は2019年以降8試合負けがなく、9月の初戦で好スタートを切りたいところだ。
19:00 ブラウブリッツ秋田 vs ジュビロ磐田(J2)
秋田の前節は清水エスパルスと1-1のドロー。連続未勝利が5試合に伸びた一方、4連勝中と好調だった相手に綻びは見せなかっただけに、得点数リーグ最少の攻撃面が鍵を握る。対する2位・磐田は前半の3失点が響き、首位の背中が再び遠ざかる敗戦を喫した。ただ後半から出場したFW後藤啓介の2得点は明るい材料。FWジャーメイン良も出場停止から戻ってくる今節、秋田相手にシーズンダブルを狙う。
19:00 ツエーゲン金沢 vs 東京ヴェルディ(J2)
金沢は前節、徳島ヴォルティスとのシックスポインターに敗れ、降格圏の21位に転落。好機をモノにできず課題を残した中、後半途中からSBで起用されたMF石原崇兆は今後のキーマンとなりそうだ。4位・東京Vはまたもホームで黒星を喫したものの終盤に猛反撃を見せ、5試合ぶりの複数得点を記録したことが収穫。FW河村慶人のゴールも追い風に、得意のアウェイで3ポイントを積み上げたい。
9月3日
17:00 V・ファーレン長崎 vs 大分トリニータ(J2)
5位に浮上した長崎は、5シーズンぶりに復帰したFWフアンマ・デルガド、MF中村慶太に注目。J1昇格を果たした2017年のホーム大分戦ではこの2人の得点で劇的な逆転勝利を飾っており、歓喜の再現を狙う。1ポイント差で追う大分は、大きく負け越した7、8月から仕切り直しの九州ダービーとなる。前節はFW長沢駿の今季初得点に加えてMF梅崎司、MF野嶽惇也が復帰。ラスト10戦での逆襲へ弾みをつけたい。
18:00 いわきFC vs ファジアーノ岡山(J2)
5試合ぶりの勝利を挙げたいわきは15位に浮上。岡山との前回対戦では後半ATにPKで追いつかれる悔しい結果となったが、海竜と海をイメージした限定ユニフォームを着用して2連勝を狙う。対する岡山も5月以来の連勝を収めて上り調子だ。加入後初ゴールのFWルカオをはじめ、前線の活躍もポジティブな材料。プレーオフ圏内との勝点差『4』を縮めるべく、今季初の3連勝をつかみにいく。
18:00 清水エスパルス vs 徳島ヴォルティス(J2)
1-1のドローに終わった清水は連勝が『4』でストップ。先発4人を入れ替えたものの攻撃は不発気味で、MF乾貴士の出場停止が響いた形となった。今節も乾が不在となる中、最適解を見つけ出せるか注目だ。対する徳島は吉田達磨新監督の初陣で今季初の連勝を達成。残留争い直接対決の2連戦に勝利して17位に浮上した。古巣の本拠地でのゲームに臨むDFエウシーニョにも注目が集まりそうだ。
19:00 FC東京 vs アビスパ福岡(J1)
FC東京は前節、ヴィッセル神戸と2-2の引き分け。後半アディショナルタイムに勝ち越したものの、その直後に再度追いつかれてしまった。3試合ぶりの白星を狙う今節はMF松木玖生に注目。痛恨のPK失敗を経て、自身J1初得点をマークした相手との対戦で名誉挽回を果たせるか。
福岡は5連勝のあとに2連敗。ただ、30日の天皇杯ではクラブ史上初の準決勝進出を決めた。日程面の不利こそあるものの、今節は7試合負けなしと相性の良い相手との対戦。連敗ストップへ、前回対戦で決勝点を決めているFW山岸祐也には、実に10試合ぶりの得点が期待される。
19:00 ヴィッセル神戸 vs 京都サンガF.C.(J1)
神戸は前節、90+14分にMF山口蛍が値千金の同点ゴールを奪取。首位浮上のチャンスこそ逃したものの、貴重な勝点1を持ち帰った。ただ、30日の天皇杯準々決勝ではPK戦の末に敗退が決定。残す国内タイトルはリーグ戦のみとなっただけに、残り9試合に向けて気持ちを切り替えたい。
京都は2戦連続の完封勝利。前節はFW原大智の2得点で主導権を握ると、前半に退場者を出したものの、逃げ切りに成功。最下位との差は『12』まで広げた。今季2度目の3連勝を狙う今節はMF武田将平に注目。復帰戦で早速アシストをマークしたレフティーを軸に、関西対決を制したい。
19:00 ベガルタ仙台 vs ヴァンフォーレ甲府(J2)
前々節の勝利で長いトンネルから抜けた仙台は、2連勝を達成して残留争いからも脱出。甲府に対しては昨季から3試合連続で3得点での勝利を収めており、好調の攻撃陣が再びゴールラッシュを狙う。対する甲府は8月を1分3敗で終え、ACLが始まる9月へ突入した。幸いにもプレーオフ圏争いからは離されていないだけに、巻き返しは十分可能。7試合得点から遠ざかるFWピーター・ウタカの復活が待たれる。
19:00 モンテディオ山形 vs 大宮アルディージャ(J2)
FC町田ゼルビアに0-5で敗れた8位・山形は連勝が『5』でストップ。一方、MFチアゴ・アウベスが第22節以来の復帰を果たしたことは朗報で、層が厚くなった前線の組み合わせに注目だ。対する22位・大宮は0-4とこちらも大敗を喫し、20位との差が広がる手痛い2連敗となった。残り10試合、逆転残留へつながるバウンスバックを見せられるか。4月の前回対戦に続くシーズンダブルで意地を見せたい。
19:00 栃木SC vs 藤枝MYFC(J2)
栃木は前節の“北関東ダービー”で終了間際に追いつき、残留に向け貴重な勝点1を獲得。苦しい展開の中、新加入のFWレアンドロ・ペレイラが同点ゴールを奪うなど、課題だった得点力の改善は明るい兆しだ。前節が中止となった藤枝は、残留争いに巻き込まれつつあるだけに連敗を『3』で止めたいところ。第31節の後半に見せた攻勢を開始から披露したい今節、MF横山暁之にかかる期待は大きい。
19:00 ザスパクサツ群馬 vs FC町田ゼルビア(J2)
第30節まで10戦負けなしを続けていた7位の群馬は、2週連続で試合中止に見舞われた。プレーオフ圏浮上は目前だが、貫く姿勢はあくまでも一戦必勝。首位を迎える今節は、あと『3』に迫った今季の目標・勝点50達成を狙う。一方の町田は攻守両面で一切の緩みを見せず5-0で大勝し、FWエリキの長期離脱による不安を一蹴した。アウェイの群馬戦では4連勝中。相性の良さも味方に頂点への歩みを進めたい。
19:00 ジェフユナイテッド千葉 vs ロアッソ熊本(J2)
2連勝の千葉は6位との勝点差を『4』に縮め、昇格争いに本格参戦。2試合続けて前半の3得点で試合を決めており、MF風間宏矢ら好調の攻撃陣には今節も注目が集まる。対照的に、11試合勝ちなしと苦しい後半戦となっているのが20位に後退した熊本。PK戦の末にベスト4へと駒を進めた天皇杯から中3日の千葉戦は、前節セットプレーから失点を重ねた守備の改善もポイントとなりそうだ。
19:00 レノファ山口FC vs 水戸ホーリーホック(J2)
これぞ“維新劇場”というべく、FW五十嵐太陽の劇的な決勝弾で勝利した山口は19位に浮上。勝点1差で前をいく水戸との今節は残留争いの重要な一戦となるが、ウノゼロ勝利の5月に続くシーズンダブルを目指す。一方の水戸は、必勝を期した“北関東ダービー”でもドロー沼から抜け出せず。直近3試合は終盤の失点で追いつかれただけにもったいなさが残るが、前回対戦時とは違う姿を勝利という形で証明したい。
<9月2日の対戦カード>
13:00 札幌vsG大阪(J1)
17:00 YS横浜vs琉球(J3)
18:00 新潟vs浦和(J1)
18:00 名古屋vs横浜FC(J1)
18:00 岩手vs福島(J3)
18:00 長野vs愛媛(J3)
18:00 富山vs相模原(J3)
18:00 宮崎vs讃岐(J3)
19:00 柏vs横浜FM(J1)
19:00 湘南vs鹿島(J1)
19:00 C大阪vs川崎F(J1)
19:00 鳥栖vs広島(J1)
19:00 秋田vs磐田(J2)
19:00 金沢vs東京V(J2)
19:00 八戸vs鳥取(J3)
19:00 今治vs北九州(J3)
19:00 鹿児島vs岐阜(J3)
<9月3日の対戦カード>
17:00 長崎vs大分(J2)
17:00 FC大阪vs松本(J3)
18:00 いわきvs岡山(J2)
18:00 清水vs徳島(J2)
18:00 沼津vs奈良(J3)
19:00 FC東京vs福岡(J1)
19:00 神戸vs京都(J1)
19:00 仙台vs甲府(J2)
19:00 山形vs大宮(J2)
19:00 栃木vs藤枝(J2)
19:00 群馬vs町田(J2)
19:00 千葉vs熊本(J2)
19:00 山口vs水戸(J2)