U-20世代の松木玖生、高井幸大、中野伸哉がアジア杯予選へ臨むU-22日本代表メンバーに選出。指揮官は「競争力を上げるうえでは非常に大きな力に」
「彼らを特別扱いする必要はない」
日本サッカー協会(JFA)は9月1日、パリ五輪のアジア1次予選にあたるU-23アジアカップ予選に挑む、U-22日本代表のメンバーを発表した。
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9月4日から13日にかけて、バーレーンで行なわれる同予選。パキスタン、パレスチナ、バーレーンと同組のグループDに入った日本は、7日に初戦でパキスタンと、10日に第2戦でパレスチナと、13日に第3戦でバーレーンと対戦する。
メンバーには、6月の欧州遠征で腕章を巻いた山本理仁や藤田譲瑠チマ(ともにシント=トロイデン/ベルギー)、今夏に清水エスパルスからデンマークの強豪ブレンビーへ移籍した鈴木唯人らが順当に選出された。
そうしたなか、5月のU-20ワールドカップ・アルゼンチン大会に出場した松木玖生(FC東京)と高井幸大(川崎フロンターレ)のほか、U-20世代の中野伸哉(ガンバ大阪)も名を連ねた。
今季もFC東京で、不動のボランチとしてスタメン出場を続ける松木は、強靭なフィジカルと高いテクニック、U-20W杯でもキャプテンマークを巻いてチームを引っ張ったリーダーシップが持ち味。昨年のU-23アジアカップでは、すでにU-22世代の日本代表の一員として戦っており、実績も十分だ。
また、18歳ながら川崎でリーグ戦12試合に出場し、チームで存在感を高めている高井や、U-20W杯は選外となったものの、それまでは同世代の不動のSBとして君臨してきた中野伸哉にも期待がかかる。
メンバー発表会見で、「選手たちには精神的な部分、チーム戦術と技術的な部分、いろんな面でタフさを求めていきたいし、全員で戦っていきたい」と意気込みを語った大岩剛監督は、U-20世代の3人に期待することについてもこう語った。
「アンダー22の代表に入ったからには、我々のスタイルやプレーモデルをしっかり把握したうえで、ピッチ上でそれを存分に発揮してほしい。彼らを特別扱いする必要はないですし、野心を出させてあげられる場を作っているつもりです。
彼らが伸び伸びとプレーしてくれることが選手の刺激になると思いますし、競争力を上げるうえでは非常に大きな力になる」
9月の日中は40度にも達するバーレーンで、中2日で3試合を戦うU-22日本代表。こうした環境のなかでは彼らにも出番が回ってくるはずであり、そこでどんな活躍を見せるか、注目だ。