「3連敗は気分のいいものではない」川崎・鬼木監督が札幌戦前に選手に求めたのは失点場面の意識。「守備のベースの部分はもう1回やらなくてはいけない」
8月26日、川崎フロンターレは等々力競技場で北海道コンサドーレ札幌と対戦する。ホームでの試合に向け、鬼木達監督が取材に応じた。
■【動画】鬼木監督が「自分たちの目指してるようなところの得点シーンも出ていた」と話した、広島戦のゴール場面!■
チームは苦しい状況にある。ヴィッセル神戸、ガンバ大阪。サンフレッチェ広島との試合をすべて1点差で落としてしまい、現在3連敗中。指揮官は、「3連敗は気分のいいものではないので、変わっていかなきゃいけない」と率直な気持ちを明かす。
一方で、「受け止めなきゃいけないんですけれども、できていることが敗戦によって全て消えてしまったりとか、自信をなくしてしまったりっていうのは違う」とし、「広島戦でいえば、自分たちの目指してるようなところの得点シーンも出ていた。そこはしっかりと強調しながら」と語気を強めた。
「勝負事なんで、勝つときも負けるときもある。ただ、そこに引っ張られないというか、やるべきことはやり続ける。そのやり続けるレベルを1段2段上げていこうという話はしています。
“やり続ける”っていうと同じでいいのかとなりますけど、そうではなくて、もう一皮、二皮向けていかないと変えていくことにはならない」
■失点への意識改善
勝利に向けて、失点場面について意識改善を進めている。
「球際やセカンドボールといった、守備で自分たちが一番やるべきことをやろうねと言っているところが、疎かだったりちょっと反応が鈍くなったりしていて、失点シーンもほとんどそういう形から」と説明し、「守備のベースの部分はもう1回やらなくてはいけないという話はしてます」。
直近の広島戦は2度、同点に追いついたものの、後半アディショナルタイムに決勝点を献上し、土壇場で黒星を手にすることとなった。
「ラストの数分ですね、チャンスがあってそこを決めきれずに結果的にその後のゴールキック後、自分たちがセカンドを拾ったけど、そのミスから失点してしまった。失点シーンっていうのはミスがあるんですけど、もう1回カバーできるチャンスはだいたいあるので、そこで研ぎ澄まされていれば。
ミスしても慌てずに対応すること、優先順位を間違いなければ、失点までいかないシーンっていうのはある。この間のゲームの2点目、3点目もカバーできるタイミングだったと思います」
札幌は現在8戦未勝利と苦しい状況にあり、アウェイであっても攻撃的な姿勢で来ることが予想される。だが、鬼木監督が「選手は勝つことでやっていることを信じていけますので、何とか結果に結びつけたい」と話すように、フロンターレがこれ以上、白星を手放す気持ちはない。