【JリーグCS展望】準決勝|浦和-G大阪|決勝進出を懸け激闘必至! 鍵を握るのは今季G大阪相手に2戦2発のズラタンか SOCCER DIGEST Web 11月28日(土)7時0分配信

浦和――興梠はファイナルに向けて温存となりそうだ。

チャンピオンシップ準決勝
浦和レッズ - ガンバ大阪
11月28日(土)/14:00/埼玉スタジアム2002

浦和レッズ
年間成績:2位 勝点72 21勝9分4敗 69得点・40失点

【担当記者の視点】
年間1位を逃した悔しさはあるものの、リーグ最終戦直後には「CS制覇」へ向けて気持ちを切り替えて臨むことを誓いリスタート。22日の最終節から中5日で迎える準決勝は、今季無類の強さを誇るホーム・埼スタでの一戦となる。

激戦に次ぐ激戦のシーズンを終えたばかりのチームは、多数の負傷者を抱えていたが、最終ラインに関しては、那須、森脇の主軸ふたりが、今週は問題なくフルメニューを消化。周囲を安心させている。

ただ、攻撃陣に目を移すと首を負傷していた興梠が今週はトレーニングを満足にできておらず、ペトロヴィッチ監督は「彼はファイナルに向けて準備すべきだと考えている」と、スタメンから外す考えを示唆している。

前線の組み合わせは、1トップはG大阪との相性を考慮すればズラタン(今季のリーグ戦2試合でいずれも得点をマーク)、直近の調子を重視すれば李(神戸戦で4得点に絡む)という選択肢があり、2シャドーは武藤、梅崎(もしくは高木)の先発が予想される。

準決勝は1回戦制で行なわれるため、慎重な立ち上がりとなるのは否めないが、おそらくは時間の経過とともにポゼッションで優位に立てるはず。あとは、G 大阪の縦への鋭い仕掛けを封じながら、阿部と柏木のボランチコンビの操舵でいかにリスクを冒して前に出るかが鍵を握りそうだ。

G大阪――倉田の状態次第では宇佐美をトップ下起用か。

チャンピオンシップ準決勝
浦和レッズ - ガンバ大阪
11月28日(土)/14:00/埼玉スタジアム2002

ガンバ大阪
年間成績:3位 勝点63 18勝9分7敗 56得点・37失点

【担当記者の視点】
リーグ最終節での逆転劇で、昨季三冠王者が辛うじてCS進出を果たした。今季も多くのタイトルを視野に入れていたチームだが、ACL、ナビスコカップとあと一歩王座に届かなかっただけに、CSに懸ける想いには並々ならぬものがある。

最終節の山形戦では前半やや攻めあぐねたものの5分間で4ゴールと今季の最多得点をマーク。切り札となる長身FWの長沢も1ゴールを挙げ好調をアピールしており、良い手応えのまま浦和戦に臨める。

ただ、気になるのはその山形戦で腰を強打した倉田のコンディション。26日から練習に合流するも、当日の状態次第ではベンチスタートの可能性も残る。左MFでの先発が濃厚な宇佐美も、練習では倉田に代わってトップ下でテスト起用されている。

一方守備陣では負傷を抱えているCBの岩下がベンチ外となる模様。金も万全ではなく、代役は西野となりそうだ。右SBは守備重視ならオ・ジェソク、攻撃重視なら米倉の先発が考えられるが、一発勝負であることを考慮すれば、スタートは前者の起用が妥当か。

浦和との今季対戦成績は1勝1敗。直近の第2ステージ13節の対戦では主力3人を欠きながらも阿部、長沢の得点で勝利したが、一方で2試合両方の対戦でズラタンにゴールを許している。守備陣はこのスロベニア人FWへの警戒感を強めている。

埼スタが舞台となったナビスコカップ決勝では鹿島に完敗を喫しただけに、長谷川監督は「二の舞は避けたい」と“負の記憶”を消し去る決意を見せている。

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