G大阪DF中野伸哉「試合に出てなんぼ」稲本超えJ1最年少開幕スタメン、大器が決断…夏の新戦力

Jリーグは、夏の選手補強による追加登録期間(ウィンドー)が18日で終了。J1関西4クラブのうち、“今夏の目玉”3選手をピックアップした。G大阪は鳥栖から加入したDF中野伸哉(20)。

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16歳からJの舞台を踏んできたサイドバックが、大きな決断を下してG大阪へやってきた。DF中野は「迷いましたし、難しい選択でしたけど、プロなので試合に出てなんぼだと思いました」と心境を明かした。今季は鳥栖で4試合と出場機会が減少。17日に20歳の誕生日を迎えたばかりで、すでにJ171試合の出場を誇る男は、自身の成長を止めないために移籍を選んだ。

19年に16歳でJ1デビュー。20年には、元日本代表MF稲本潤一の記録を15日更新する史上最年少17歳6か月10日でJ1開幕スタメンに名を連ねた。世代別代表には各年代で“飛び級”も果たし、同世代より数年早く様々な経験を積んできた。

ただ移籍は初の経験。左利きで左サイドバック(SB)が本職だが、G大阪は右SBの半田が負傷離脱していることもあり、右で起用される可能性も高い。鳥栖でも右サイドでプレーしており「ユースでも代表でも右サイドは経験しています。小学生の時から右足でも蹴れていました。キックは違和感ありません」。両利きに近い感覚を持っており、適応には自信を見せる。

「守備の選手なので、まずはしっかりと守備を。そこから前に絡んでいきたい」。落ち着いた語り口調には、若いながら数々の経験を積んできた跡もにじむ。来年のパリ五輪出場、さらに将来的にはA代表や海外移籍も目指す逸材が、新天地でスタートを切る。(金川 誉)

◆中野 伸哉(なかの・しんや)2003年8月17日、佐賀県生まれ。20歳。鳥栖U―18時代の20年、16歳11か月15日でJ1デビュー。21年の開幕戦、史上最年少の17歳6か月10日でJ1開幕スタメン。21年には、東京五輪を目指すU―24日本代表に17歳で飛び級選出。J1通算71試合1得点。173センチ、64キロ。

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