CS準決勝で激突!! 浦和対G大阪、5つの名勝負を振り返る フットボールチャンネル 11月28日(土)7時51分配信

今季のJリーグ年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)の準決勝で1stステージ優勝の浦和レッズと年間3位のガンバ大阪が対戦する。Jリーグを代表 する両クラブは、過去に何度も激闘を繰り広げてきた。ここでは、浦和対G大阪の5つの名勝負を振り返ろう。果たして、サンフレッチェ広島が待ち受ける決勝 に進出するのはどちらのチームか。

1993年:Jリーグ開幕戦

 1993年5月16日、すべてはここから始まった。記念すべきJリーグの開幕カードは万博記念競技場でのガンバ大阪対浦和レッズ。両チームとも今では監督を務めるような名選手が数多くいた。

G大阪の監督は釜本邦茂で、エースは永島昭浩。一方の浦和の監督は森孝慈で、FWには福田正博と柱谷幸一が起用されていた。試合は和田昌裕(前京都サンガ監督)の1点を守り切ったG大阪が勝利を収める。すべての始まりはこのゲームだった。

当時は10チーム制だったため年に4度対戦していたが、浦和のホームでは2試合とも観客は9000人しかいなかった。G大阪は8位、浦和は最下位に終わり、Jリーグの“お荷物”とまで呼ばれていた両チームが今では毎年優勝争いを演じている。

【試合結果】
G大阪 1-0 浦和

【得点者】
29分 1-0 和田昌裕(G大阪)

2006年:J1最終節

 ギド・ブッフバルト監督率いる浦和は、第33節終了時点で2位のG大阪と勝ち点差3で首位に立っていた。そして最終節、優勝に王手を懸けた浦和は埼玉スタジアムにG大阪を迎える。

マグノ・アウベスに先制点を決められた浦和だったが、ポンテがシジクレイをかわして同点弾を決めると、ワシントンが立て続けにゴールを奪って3-1とリードを広げる。

その後、山口智に1点を返されるが、そのまま逃げ切りに成功。見事、クラブ史上初のリーグ優勝を果たした。

【試合結果】
浦和 3-2 G大阪

【得点者】
0-1 21分 マグノ・アウベス(G大阪)
1-1 27分 ポンテ(浦和)
2-1 44分 ワシントン(浦和)
3-1 59分 ワシントン(浦和)
3-2 78分 山口智(G大阪)

2010年:J1第13節

 南アフリカW杯後に行われたゲームは、遠藤保仁がその実力を改めて証明する場となった。

エジミウソンと宇佐美貴史にゴールが生まれて前半を1-1で折り返し、後半に入ると64分にオウンゴールでホームのG大阪が勝ち越す。しかし、勝負の神 様は意地悪だった。リードを奪った直後の68分、エースのルーカスがまさかの退場処分でG大阪は数的不利に。それでも踏ん張り、90分に山田暢久を退場に 追い込んで勝利は目前かと思われた。

後半アディショナルタイム4分のうち2分が過ぎ、もうすぐ勝ち点3というところでエジミウソンがゴールを奪い、浦和が土壇場で同点に追いつく。だがそこで諦めないのがG大阪だった。

ラスト30秒、本当に最後のチャンスと思われた94分の攻撃。左サイドを崩したG大阪は途中出場イ・グノのポストプレーを受けた遠藤がペナルティエリア手前で右足一閃。GKの手をかわしたボールは美しい弧を描いてゴールネットに突き刺さった。

【試合結果】
G大阪 3-2 浦和

【得点者】
19分 0-1 エジミウソン(浦和)
45+1分 1-1 宇佐美貴史(G大阪)
64分 2-1 オウンゴール(G大阪)
90+3分 2-2 エジミウソン(浦和)
90+4分 3-2 遠藤保仁(G大阪)

2012年:J1第26節

 この年、G大阪はJ2降格を余儀なくされるのだが、下位をさまようチームが意地を見せたのが、この浦和戦だった。

阿部浩之の先制点を皮切りに、レアンドロが2点を奪って相手から戦意を奪い取る。そして、途中出場のパウリーニョがさらに2点を追加し、終わってみれば5-0。G大阪が浦和を大差で下した。

両者の対戦は拮抗した結果になることが多いが、この日はG大阪の攻撃が最大限機能した。結局、J1残留は叶わなかったが、2014年に復帰するといきなり国内3冠を達成した。

【試合結果】
G大阪5 -0 浦和
【得点者】
1-0 19分 阿部浩之(G大阪)
2-0 36分 レアンドロ(G大阪)
3-0 60分 レアンドロ(G大阪)
4-0 87分 パウリーニョ(G大阪)
5-0 90分+2 パウリーニョ(G大阪)

2014年:J1第32節

 首位・浦和と2位・G大阪の直接対決。浦和は主導権を握り、相手ゴールへ迫るも得点が奪えない。

スコアレスで迎えた後半、G大阪の控え選手たちが大きな仕事をやってのける。まず佐藤晃大が値千金の先制点を奪うと、アディショナルタイムには倉田秋が決定的な2点目を奪った。特に佐藤はこれまで結果を残せていなかったが、この大一番で輝きを放った。

この勝利でG大阪は浦和との勝ち点を2に縮め、最終的にリーグ制覇を達成することになるのだった。

【試合結果】
G大阪2-0 浦和
【得点者】
88分 1-0 佐藤晃大(G大阪)
90分+3 2-0 倉田秋(G大阪)

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