【一挙プレビュー】首位再奪取狙う横浜FMか、驚異的なV字回復を遂げたG大阪か…首位・町田と2位・磐田による“真夏のJ2天王山”も注目! | Jリーグ
8月12日から13日にかけて開催されるJリーグの試合プレビューを一挙に紹介。J1リーグの9試合、J2リーグの11試合が各地で開催される。
8月12日
14:00 北海道コンサドーレ札幌 vs サガン鳥栖(J1)
札幌は前節、鹿島に0-3の敗戦。ファーストプレーで先制点を献上すると、その後もCKから失点を重ねた。また、一時はJ1最多の得点数を誇ったが、現在は公式戦3試合連続無得点。FW小柏剛をはじめ、負傷者も続々と復帰してきただけに、今節で本来の姿を取り戻したい。
対する鳥栖は、福岡との“九州ダービー”で0-1の敗戦。相手の倍のシュートを放ったものの、VARでPKや得点が取り消されるなど、不運にも泣かされた。仕切り直しを図る今節はFW岩崎悠人がキーマン。自身初となる『札幌ドーム』凱旋試合で、待望の今季初ゴールは生まれるか。
18:00 アルビレックス新潟 vs 湘南ベルマーレ(J1)
新潟は前節、名古屋に0-1の敗戦。序盤に先手を取られると、最後まで相手の堅守を崩せずにファイナルサードでの精度に課題を残した。MF伊藤涼太郎が抜け、FW太田修介も負傷離脱が濃厚となったなか、前線で存在感を示すのは誰か。MF三戸舜介ら伸び盛りの若手に注目だ。
湘南はFW大橋祐紀の決勝点で16試合ぶりの白星。新加入のFWディサロ燦シルヴァーノやDFキム・ミンテ、期限付き移籍から復帰したMF田中聡も早速好プレーを披露した。トンネルを脱して迎える今節は勝点8差の直接対決。初の連勝を飾り、ライバルを残留争いに引きずり込みたい。
18:00 水戸ホーリーホック vs V・ファーレン長崎(J2)
水戸は3試合連続のスコアレスドロー。長崎に対しても昨季から3試合続けて無得点での敗戦を喫しているが、0-4で敗れた前回対戦時とは陣容が大きく変わっており、違う姿を見せたい。 対する長崎も前節は0-0で勝点1にとどまり、自動昇格圏との差は8ポイントに拡大した。久々の完封を記録した守備陣にはDFカルロス・グティエレスが加入。終盤戦の追い上げに向け、救世主としての働きを期待したい。
18:00 FC町田ゼルビア vs ジュビロ磐田(J2)
真夏のJ2天王山がやってきた。首位・町田は2連勝を飾り勝点「60」に到達。1試合未消化ながらも後続には6ポイント差をつけており、勝利すれば優勝へ大きく前進することになりそうだ。 一方、2位・磐田は11試合無敗の快進撃で猛追中。キープレーヤーは、前節ビッグセーブで流れを呼び込んだGK三浦龍輝だ。Jリーグ通算100試合目として迎える大一番でも、町田の前に最後の砦として立ちはだかる。
18:00 清水エスパルス vs レノファ山口FC(J2)
清水は2戦連続のウノゼロ勝利を飾り、今季最高位の3位に浮上。守備の安定に加えてMF乾貴士が戻ってきたことも明るい材料で、この山口戦でも勝点3を積み上げて次節の町田戦へ向かいたいところだ。 対する山口は終了間際の失点で勝利を逃すことになったが、FWシルビオ・ジュニオールが加入2戦目で1G1Aの大活躍。頼もしいストライカーを携えて、0-6で敗れた前回対戦の雪辱を誓う。
19:00 柏レイソル vs セレッソ大阪(J1)
柏は前節、京都に1-0で勝利。井原正巳監督にとっては、就任9試合目にして待望の初勝利となった。中断期間に取り組んだ守備が機能し、新加入のDF犬飼智也も完封勝利に貢献。また、前線ではFW細谷真大が3戦連発中と気を吐いており、今節も堅守から勝機を見出したい。
C大阪は再三の決定機をモノにできず、0-1の完封負け。FW渡邉りょうが加入後即先発、MF柴山昌也も途中出場からデビューを飾ったが、結果として出場停止だったFWレオ・セアラの不在が大きく響いてしまった。上位追走へ、あとがない今節は決定力の改善が至上命令となりそうだ。
19:00 FC東京 vs 京都サンガF.C.(J1)
FC東京は前節、C大阪に1-0で勝利。MF松木玖生が今季初得点を奪うと、その後はJ1初出場のGK野澤大志ブランドンが好守を連発し、完封勝利の立役者となった。負傷交代となったFWディエゴ・オリヴェイラらの状態は気がかりだが、今節はホームで前半戦のリベンジを誓う。
対する京都はVARによる得点取り消しに泣き、0-1の完封負け。指揮官は低調な出来に終わった内容面に苦言を呈しており、今節は開始からアグレッシブな姿勢を示したい。注目はFW原大智だ。前節に早速初出場を果たした長身FWは、特別な古巣に対して成長した姿を見せられるか。
19:00 川崎フロンターレ vs ヴィッセル神戸(J1)
川崎Fは前節、G大阪に3-4の敗戦。1-3で迎えた後半に2点を返し、その後も怒涛の攻撃を見せたが、90+6分にCKから決勝点を許してしまった。ショッキングな敗戦となったなかで、今節は逆転優勝に向けた“ラストチャンス”。首位相手に意地を見せ、今季の希望をつなぎたい。
神戸にとっても、ここが正念場だ。前節は横浜FCに0-2で敗れ、6試合ぶりの黒星。首位の座こそ守ったものの、上位は混戦模様を呈してきた。3週間ぶりの再戦となる今節はFW大迫勇也に注目。前回対戦では2得点を奪っており、今節も現・J1得点王のエースとしてチームをけん引したい。
19:00 アビスパ福岡 vs 横浜FC(J1)
福岡は鳥栖との“九州ダービー”に1-0で勝利。MF金森健志が古巣のゴールネットを揺らし、アウェイのダービーではJ1で初めて勝点3を獲得した。これで今季最長の4連勝。そのうちの3試合でウノゼロ勝利と充実の戦いを続けるなか、この試合でも先手を奪って勝ちパターンに持ち込みたい。
対する横浜FCは神戸に2-0の快勝。MF井上潮音が“恩返し弾”を挙げると、後半にはFW山下諒也が自慢のスピードを生かして追加点を奪取した。下位2クラブも勝利したことで勝点差は広がらなかったものの、首位を撃破した自信を胸に、今節も怯むことなく堅守攻略を狙う。
19:00 モンテディオ山形 vs ジェフユナイテッド千葉(J2)
好調な両チームが上位進出をかけて激突する。9位の山形は3連勝中。2試合連続で試合終盤に決勝ゴールを挙げているFW後藤優介には、今節も切り札としての働きが期待される。 一方、勝点2差で追う10位・千葉は5戦負けなし。田口泰士、髙橋壱晟の両MFが出場停止のなか、キーマンはMF見木友哉だ。直近9戦未勝利、アウェイ戦に限れば2013年を最後に勝ちがない山形戦だが、相性の悪さを払拭する活躍を見せたい。
19:00 ツエーゲン金沢 vs ロアッソ熊本(J2)
3試合ぶりの白星を挙げた金沢は残留圏の20位に浮上。MF加藤潤也の第14節以来となるゴールはもちろん、FW豊田陽平、FW奥田晃也の2トップが機能したこともチームに勢いを与えるだろう。 対する14位・熊本は連敗こそ止めたものの、後半戦8試合で未だ未勝利。金沢との勝点差はわずか「2」で敗れれば追い抜かれる一戦だが、決定力不足を解消できるか。“ケチャップの蓋”が開かれるのを期待したい。
19:00 大分トリニータ vs 藤枝MYFC(J2)
終了間際の同点ゴールで3連敗は免れたものの、停滞感を拭えない大分。ホーム戦5連敗は何としても避けたいなか、7月以降4得点と気を吐くDF松尾勇佑に期待がかかる。 藤枝も後半ATに決勝ゴールを許して5戦未勝利となった。この夏は主力の流出があった一方で積極的な補強を続け、FWレオナルド、DF中川創らが加入。新戦力を組み込みながら藤枝らしさを表現し、勝点3をつかみたい。
19:30 横浜F・マリノス vs ガンバ大阪(J1)
横浜FMは前節、浦和とスコアレスドロー。決定機の数では上回られたが、無失点で凌ぎ切った守備面は前向きに捉えられる。GK一森純の負傷を受け、緊急出場となったGK飯倉大樹は今節も先発が濃厚。首位再奪取へ、今節はJ1屈指の“攻撃的GK”とともに4試合ぶりの白星を狙う。
G大阪は最高潮の状態で王者に挑戦状を叩きつける。直近8試合は7勝1分。驚異的なV字回復を遂げたなか、前節は川崎Fを4-3で撃破した。近年、『日産スタジアム』では守備に徹し、したたかに勝点3を奪ってきたが、今回は積み上げてきた“ポヤトススタイル”で真っ向勝負を挑む。
8月13日
18:00 名古屋グランパス vs 鹿島アントラーズ(J1)
名古屋は前節の勝利で首位と勝点2差に急接近。今夏加入したFW前田直輝とFW中島大嘉も途中出場を果たし、上々のプレーを披露した。そして今節はFWマテウス・カストロの“後釜”として加わったMF森島司のデビューも濃厚。今夏最大のサプライズ移籍で加わった新戦力に要注目だ。
鹿島は再開初戦で3-0の快勝。開始12秒の先制点で主導権を握ると、その後はCKから得点を重ねた。全3得点に絡む活躍を見せたのがMF樋口雄太。J1最多の11アシストを記録するなど、高精度のキックはチームの大きな武器となっており、今節も伝家の宝刀から得点を演出したい。
18:00 サンフレッチェ広島 vs 浦和レッズ(J1)
広島は6試合勝利なし。この間はわずか2得点と得点力不足に悩まされている。前節にはFW加藤陸次樹が早速初出場を果たし、FWピエロス・ソティリウと2トップを組んだが、最後まで得点は生まれず。正念場を迎えたミヒャエル・スキッベ監督は現状打破へどんなプランを授けるか。
対する浦和も、得点力アップが逆転優勝のカギ。前節は連動した守備からチャンスを量産したが、決定力を欠いて0-0の引き分けだった。ただ、今夏加入したMF中島翔哉が初出場を飾ったことは明るい話題だ。前節の好内容を今節につなげ、次節に控える名古屋との直接対決に臨みたい。
18:00 ブラウブリッツ秋田 vs 東京ヴェルディ(J2)
2試合連続で無得点に終わった秋田は、試合の2日前に33歳の誕生日を迎えるFW青木翔大に期待。ホーム戦では5月7日を最後に勝利から遠ざかり、得点力不足がその一因となっているが、自身のゴールで流れを変えられるか。 対する東京Vは、清水に敗れて4位に後退。こちらも2試合連続の無得点に終わったなか、復帰を果たした前節に存在感を示したMF齋藤功佑の働きが勝敗のカギを握る。
18:00 いわきFC vs ヴァンフォーレ甲府(J2)
いわきは前節、勝点1を持ち帰って連敗を回避。FW有馬幸太郎が第7節以来、4カ月ぶりの復帰を果たしたこともポジティブなニュースとなり、前線の人選にも注目が集まりそうだ。 甲府は下位相手に2試合連続で完封負け。順位こそ6位にとどまっているが、試練の時を迎えている。昇格争いへ再び絡んでいくためにも、7シーズンぶりに復帰したFWクリスティアーノの奮起は不可欠だ。
19:00 栃木SC vs 徳島ヴォルティス(J2)
勝点31の19位・栃木と、勝点29の21位・徳島が激突する日曜の注目カードだ。栃木は前節5試合ぶりの黒星。ライバルの群馬にシーズンダブルを許した悔しさをバネにしたい今節は、レアンドロ・ペレイラが加入したFW陣の活躍に期待がかかる。 対する徳島は2点リードを守れず痛恨のドローに終わった。最後に勝利したのは、第20節の栃木戦。再び3ポイントを持ち帰り、残留圏へ再浮上できるか。
19:00 ベガルタ仙台 vs ザスパクサツ群馬(J2)
10戦未勝利で残留争いが現実的になってきた仙台は、その10試合で計26失点。今節はDF菅田真啓を出場停止で欠くなか、前回の群馬戦で決勝点を決めたDFキム・テヒョンに注目だ。 対照的に、群馬は前節の勝利で9戦負けなし。1万人を超す観衆の前で“北関東ダービー”を制したことも大きな成功体験となった。『ユアテックスタジアム仙台』では過去11戦勝利がないが、今度こそ歴史的な1勝をつかみにいく。
19:00 大宮アルディージャ vs ファジアーノ岡山(J2)
大宮はMF泉澤仁の劇的な決勝ゴールで今季初の連勝。最下位脱出、残留圏浮上に向けてライバルたちの背中が見えてきた。引き続きホームで戦う今節は、安定した守備を武器に2020年以来の3連勝を狙う。 一方、2連敗を喫した岡山は、リーグ戦では5月3日を最後に得点のないFW櫻川ソロモンがキーマン。前節は自身のPK失敗から試合の流れを相手に渡してしまったが、その悔しさを晴らす活躍を見せたい。
<8月12日の対戦カード>
14:00 札幌vs鳥栖(J1)
17:00 YS横浜vs福島(J3)
17:00 宮崎vs北九州(J3)
18:00 新潟vs湘南(J1)
18:00 水戸vs長崎(J2)
18:00 町田vs磐田(J2)
18:00 清水vs山口(J2)
18:00 岩手vs八戸(J3)
18:30 琉球vsFC大阪(J3)
19:00 柏vsC大阪(J1)
19:00 FC東京vs京都(J1)
19:00 川崎Fvs神戸(J1)
19:00 福岡vs横浜FC(J1)
19:00 山形vs千葉(J2)
19:00 金沢vs熊本(J2)
19:00 大分vs藤枝(J2)
19:00 松本vs富山(J3)
19:00 今治vs岐阜(J3)
19:30 横浜FMvsG大阪(J1)
<8月13日の対戦カード>
15:00 奈良vs讃岐(J3)
18:00 名古屋vs鹿島(J1)
18:00 広島vs浦和(J1)
18:00 秋田vs東京V(J2)
18:00 いわきvs甲府(J2)
18:00 愛媛vs鳥取(J3)
18:00 沼津vs相模原(J3)
19:00 栃木vs徳島(J2)
19:00 仙台vs群馬(J2)
19:00 大宮vs岡山(J2)
19:00 鹿児島vs長野(J3)