【川崎F】瀬川祐輔、後半から出場で2得点「もう一度勢いを持ってこられるように」
<明治安田生命J1:川崎F3-4G大阪>◇第22節◇6日◇等々力
ガンバ大阪に3-4で敗れた川崎フロンターレのMF瀬川祐輔(29)が存在感を発揮した。
前半を1-3で折り返し、後半開始からマルシーニョと交代で出場すると、流れを変えた。
「ビハインドになったときに、ピッチでテンションが下がっているような感じがした。もう1度、勢いを持ってこられるようにと思って入った」
その言葉通り、後半26分にスローインの流れから瀬川が泥臭く1点返すと、4分後の同30分にもゴール前の混戦から再び瀬川が押し込んであっという間に同点に。会場のボルテージが上がり、押せ押せの「等々力劇場」と化した。「1点目は当たり損なったけど気持ちでなんとか。2点目は、冷静にコースを狙って、流し込めた。ポジショニングがよかった」と振り返った。
一気に逆転ムードが漂ったが、その後、複数回訪れた決定機を決めきれず、最後にセットプレーに屈した。「チャンスでもう1点、2点取れるか。打ち合いの所は質だと思う。それが相手に分があった」と悔やんだ。
後半は、相手にほとんどチャンスを作らせなかったが、ロスタイム6分にセットプレーから失点。「結果論ですけど、勝ち点1は拾わなければいけなかった。誰が悪いとかではなく、チーム全体で締めなければいけなかった」と唇をかんだ。
ここまで先発出場は0ながら、5得点と結果を残している。鬼木達監督からも「瀬川はずっと調子が良かったので、後半の所でもパワーが持てて、計算がたつ選手として持っていた。後から入った選手の非常にアグレッシブなところと、自分の意図する、崩しに入り込むところは非常によかった」と称賛された。
次は12日にホームで首位のヴィッセル神戸との戦いが待っている。瀬川は「次のビッグマッチに向けて、いい準備をしたい」と闘志を燃やし、必勝を誓った。