日本代表MF鎌田大地、セリエAラツィオに完全移籍 クラブが正式発表
日本代表MF鎌田大地(26)が、セリエAのラツィオに完全移籍することが正式決定した。4日、クラブが発表した。
鎌田は3日に現地入り。ラツィオの公式インスタグラムでチームのタオルマフラーを巻いた鎌田の姿が投稿されるなど、入団は秒読み段階に入っていた。
イタリア複数メディアによれば、契約は2年で1年の延長オプションがつき、年俸は300万ユーロ(約4億5000万円)とされている。
鎌田は17年6月にサガン鳥栖からブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトに加入。18-19年シーズンはベルギー1部シントトロイデンへの期限付き移籍もはさみ、Eフランクフルトの主力へ成長。21-22年シーズンは欧州リーグ優勝、22-23年シーズンは欧州チャンピオンズリーグでクラブ初の決勝トーナメント進出に貢献した。
さらなるステップアップを目指し、今夏に契約満了で退団。一時は同じセリエAのACミラン加入の可能性が高まったが、実現せず。その後もスペイン1部アトレチコ・マドリードといった各国強豪クラブとの接触がありながらも、フリーのままになっていた。
ラツィオは昨季、ACミランやインテルといった強豪を上回ってリーグ2位。今季は欧州チャンピオンズリーグ出場権を得ている。リーグは8月20日に開幕。日本代表でも不動の主力である鎌田の新天地がようやく決まった。
◆鎌田大地(かまだ・だいち)1996年(平8)8月5日、愛媛県伊予市出身。ポジションはMF。3歳でサッカーを始める。G大阪のジュニアユースから東山高(京都)に進み、15年にサガン鳥栖に入団。17年6月にEフランクフルトへ完全移籍。19年3月の国際親善試合キリンチャレンジ杯コロンビア戦(日産スタジアム)でA代表デビュー、同年10月のワールドカップ(W杯)アジア2次予選モンゴル戦(埼玉スタジアム)で初ゴール。22年W杯カタール大会出場。国際Aマッチ通算26試合出場、6ゴール。180センチ、72キロ。
◆ラツィオ イタリア・ラツィオ州ローマに拠点を置くクラブ。1900年創立。ホームスタジアムはダービー相手となるASローマと同じエスタディオ・オリンピコで、収容人数は約7万3000人。チームカラーは水色。リーグ戦2度、イタリア杯7度優勝。昨季はアンカーを置く4-3-3を基本布陣とし、リーグは38試合22勝8分け8敗、60得点30失点で2位。イタリア杯ベスト8。



