【Jトピ~データで読み解く】G大阪の守護神・東口 GKクラブ初のJ1通算300試合出場あと1
G大阪GK東口順昭(37)がGKとしてクラブ初のJ1通算300試合出場へあと1に迫っている。チーム最年長のベテラン守護神が今季も実力を発揮している。
東口は09年新潟でプロのキャリアをスタートすると、14年にジュニアユースを過ごしたG大阪へ加入。初年度から主力として活躍し、同クラブでのJ1通算出場数は8日京都戦で299試合となった。
今季は湘南に期限付き移籍していたGK谷が復帰。東口は開幕3戦控えで、3月に2試合出場も、再びベンチ入りのみが続いた。5月14日の浦和戦で8戦ぶりに先発入りを果たすと、そこから8試合連続でスタメン出場を続けている。
5月28日の新潟戦では今季チーム最多の7セーブで8戦ぶりの勝利に導いた。今月1日の横浜FC戦(△0―0)ではPA内からの枠内シュート4本全てをセーブし無失点に抑え、翌節京都戦(○1―0)でも連続完封。5勝1分けの6戦負けなし中で、一時最下位に低迷していたチームを、13位まで押し上げた。
リーグ20試合を終え、東口、谷ともに10試合に出場している。セーブ数は谷の20回に対し、東口は29回。前出のPA内Sセーブは谷の倍近い23回をマークしている。1試合平均2・3回は10試合以上出場しているリーグ全選手の中で4番目と上位だ。
東口の今季序盤は自陣からつなぐショートパスが多かったが、不敗が続いている6戦はロングパスを多用。ロング比率は40%→68%にアップし、計126本。京都戦では前線から積極的にプレスを仕掛ける相手に対しロングパスでかわし、起点となりDF福田の決勝点につなげた。
新潟時代を含めたJ1通算無失点試合数は歴代4位の111試合。どこまで記録を伸ばせるか、今後のさらなる進化に期待したい。