G大阪が1-0で京都振り切る、ポヤトス監督「最高の勝利」
同勝ち点で並んでいた京都との関西対戦。G大阪は勝利への執念を見せた。8日にパナソニックスタジアム吹田で行われた試合を1-0で制し、ポヤトス監督は「難しい試合だったが、しぶとい相手をきょうはしのげた。最高の勝ちだと思う」と選手の踏ん張りをたたえた。
うだるような蒸し暑さが残るスタジアム。両チームとも好機を生かし切れない展開の中、後半に入って先に動いたのは京都だった。布陣を4バックから3バックに変更し、G大阪のボール保持を脅かした。
一方のG大阪は途中出場の食野がアクセントとなり、攻勢を強めた。待望の先制点は後半27分。食野がボールをキープし、右サイドの山本へ展開すると、山本のクロスが遠いサイドでワンバウンドしたところに福田が頭から突っ込んでゴールを奪った。
「亮くん(食野)が持ったところで、あそこに入っていくのを決めていた。これまでたくさん脳振盪(しんとう)(で離脱)していたのに、頭で決めた」と今季リーグ戦初得点を振り返った福田は「ここで結果を出せないと、このユニホームを着ている意味がないと思った」と強調。指揮官は「(交代選手を投入したことで)勝ちたいという気持ちが入った」と力を込めた。
後半ロスタイムの7分は相手のパワープレーに遭い、防戦一方となったが、ゴール前を固めて虎の子の1点を死守し、逃げ切った。これで引き分けを挟んで6戦負けなし(5勝1分け)。ポヤトス監督は「しっかりとパーソナリティーを持った集団になってきた」と言った。少なくとも、今のG大阪の選手にはたくましさを感じることができる。(北川信行)