小川航基 オランダ・NEC移籍の背景に〝日本通〟スカウト かつて堂安律を見初めた「眼力」
オランダ1部NECナイメヘンが、J1横浜FCからFW小川航基(25)を獲得した裏に〝日本通〟スカウトの存在があった。
小川は同クラブ初の日本人選手になったが、テクニカルディレクター(TD)のカルロス・アルバース氏は、かねて日本と縁がある。オランダメディア「VI」によると、同国1部フローニンゲンのスカウト部長だった時、2017年U―20W杯(韓国)でG大阪に所属していたMF堂安律のプレーを見て、当時のCEOであるハンス・ナイランド氏に獲得を進言。入団後は、すぐさま主力として活躍した。
その後、アルバース氏はオランダ1部AZアルクマールに移り、J1名古屋でプレーしていたDF菅原由勢獲りに尽力。移籍当初こそ定位置取りに苦労したが、右サイドバックのポジションを勝ち取った。日本代表でも存在感を増しつつある。
昨年11月には現役時代にプレーし、編成も担当したクラブであるNECナイメヘンに、TDとして復帰。それが小川獲得につながった。「VI」によると、同氏は「ここ数か月、航基のプレーを注意深く観察してきた。ゴールだけでなく、チームへの献身性においても重要な戦力だ」と期待を寄せた。
アルバース氏の〝眼力〟が今回も的中するか注目される中、小川は5日のオンライン取材で「欧州で活躍できれば代表も見えてくるはず。しっかり結果を出してやっていくだけ」と活躍を誓った。



