テゲバジャーロ宮崎、7戦負けなし「悪くない」が…J2昇格へ積み増したい「勝ち点3」
サッカーJ3・テゲバジャーロ宮崎が調子を上げつつある。1日にあったホーム戦で引き分け、これでリーグ戦7試合連続で負けなしとなった。今季の通算成績を5勝7分け4敗(勝ち点22)とし、一時最下位の20位だった順位を11位まで上げている。今季は残り22試合あり、テゲバはJ2に昇格できる2位以内を目指している。(山畑壮起) 【表】テゲバジャーロ宮崎の今季の戦績
テゲバは2021年にJ3に参入。1年目は3位、2年目の昨季は9位の成績を収めた。
3年目となる今季はJ1・ガンバ大阪などで指揮を執った松田浩氏(62)を監督に迎え、選手も約半分が入れ替わった。3月4日にリーグ戦が開幕すると1、2試合目を黒星でスタート。順位は20位に沈んだ。3試合目で今季初勝利を挙げたが、6試合目、9試合目で再び敗れ、なかなか波に乗れなかった。9試合目の終了時点での順位は17位だった。
しかし、10試合目で白星を挙げると、11試合目も連勝し、12~14試合目は3試合連続で引き分け、15試合目は再び勝利を収めた。1日、ホームのユニリーバスタジアム新富(宮崎県新富町)で行われた16試合目のYSCC横浜戦も1―1で引き分け、これで直近7試合は3勝4分けとなった。
横浜戦後、松田監督は「(7試合連続で)負けないということは悪くない」と話した。一方で、7試合のうち4試合が引き分けだったことに触れ、「引き分けが多い。優勝、J2昇格を目標に掲げている以上、(勝って)勝ち点3を取らなければならない」と気を引き締めた。
今季のテゲバは総失点をリーグ20チームの中でも少ない16にとどめているが、総得点はリーグ下位の15に過ぎず、1試合平均得点は1に満たない0・9となっている。今季チームで最も多い5得点を挙げているFW南野遥海選手(19)は「自分が(得点を)決めるか決めないかで、勝ち点が変わる。得点を取り続けることにフォーカスしてやっていかなければならない」と語った。
J2ライセンスを申請
テゲバジャーロ宮崎は1日、J2昇格に向け、J2クラブライセンスの交付を受けるための審査を6月30日にJリーグに申請したと発表した。今後審査が行われ、交付の可否は11月末までに決定するという。
テゲバが申請するのは今回が初めて。J2ライセンスの交付を受けるにはホームスタジアムに大型映像装置を備え、1万人を収容できるようにするなどの条件を満たす必要がある。
収容人数は現状では条件に届いていないが、増設に向けた計画を示すことなどで、一定期間の猶予が認められる例外規定があるという。
テゲバジャーロ宮崎の二村恵太社長は「今季の目標としてJ2昇格を掲げており、(申請により)それを思いとしてつなげられることをうれしく思っている」と述べた。