Ｇ大阪のパリ五輪世代ＤＦ半田陸（２１）が、スコットランド１部・ハーツから期限付き移籍のオファーを受けたことが２２日、分かった。レンタル料や、完全移籍への移行オプションを行使した際にはＧ大阪が設定した満額の移籍金が支払われるなど好条件のオファーとなっており、今夏に海外挑戦に踏み切る可能性は高い。

今季Ｊ２山形からＧ大阪に完全移籍した半田は、右サイドバックのレギュラーに定着。Ｊ１で１５位と低迷するチームの中でも対人に優れた守備、ダイナミックな攻撃参加と持ち味を発揮し、３月には日本代表に初選出された。パリ五輪を目指すＵ―２２日本代表の主力でもあり、Ｊ１での半年間で見せた高い順応性と成長スピードに、欧州の複数クラブが注目していた。

ハーツは過去に４度のリーグ優勝を誇る古豪で、今季は４位。来季は欧州カンファレンスリーグに出場する。まだＧ大阪での在籍は半年間とあってクラブは慰留しているが、山形からの獲得時に設定していた海外移籍の条件を満たすオファーが届いており、引き留めは難しい状況だ。パリ五輪世代の中心選手として、日本代表定着も期待される有望株が、さらなる飛躍を求めて海を渡る。

◆半田　陸（はんだ・りく）２００２年１月１日、山形県生まれ。２１歳。山形の下部組織で育ち、１９年に当時１７歳でトップチームデビュー。２３年にＧ大阪へ完全移籍。６月１１日のＦＣ東京戦でＪ１初ゴールを挙げ、同１８日のルヴァン杯・Ｃ大阪戦で連続ゴール。今年３月には日本代表に初選出された。Ｊ１通算１６試合１得点。Ｊ２通算９２試合３得点。右利き。１７６センチ、６３キロ。

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