宇佐美が圧巻の3アシスト! G大阪をCS出場へ導いた「ピッチの王様」としての新境地 Soccer Magazine ZONE web 11月22日(日)16時28分配信

G大阪が最終節でFC東京を抜き年間3位に浮上

 青黒のエースが魅せた。G大阪は22日、J1セカンドステージ最終節で山形と対戦し、4-0と完勝。年間3位のFC東京が鳥栖に引き分けたため、年間勝 ち点を63に伸ばし、土壇場で3位に浮上。逆転でチャンピオンシップ(CS)出場権を獲得した。この勝利を手繰り寄せたのは、FW宇佐美貴史の「黄金の右 足」だった。

年間3位のFC東京と勝ち点差2の4位で最終節を迎えたG大阪は、FWパトリックを出場停止で欠くため、宇佐美を1トップに配置。しかし、試合開始から山形に押し込まれる展開が続き、スコアレスで前半を折り返した。

G大阪は後半10分、FW長沢駿を投入し、宇佐美をトップ下にコンバートした。この采配が宇佐美に輝きを取り戻させた。

5分間で怒涛の4ゴールを演出

 後半16分、ボックス手前の右サイドから宇佐美がクロスを上げ、これを相手GKが弾く。そのセカンドボールを拾ったMF大森晃太郎が右足のボレーシュートを叩き込み、先制に成功した。

勢いに乗ったG大阪は、ここから怒涛のゴールラッシュを見せる。後半18分、右サイドを突破した宇佐美が絶妙なグラウンダーのクロスを送り、再び大森が 流し込んで追加点。さらに1分後、宇佐美が左サイドからアーリークロスを上げると、長沢がヘディングでゴール右隅に流し込み、3-0とした。

ゴールショーはこれで終わらない。さらに同21分、MF遠藤保仁のCKをDF米倉恒貴がヘディングで叩き込み、試合を決定づけた。

3ゴールを演出した宇佐美は、同20分には自陣からスピードに乗ったドリブルで相手の守備網を切り裂き、右足のミドルシュートでゴールを脅かすなど、アシストだけでなく、あらゆる攻撃面で強烈なインパクトを残した。

今季のリーグ戦最後の舞台で、「ピッチの王様」として躍動し、「連覇」への望みをつないだ宇佐美。昨季の三冠王者が下克上を果たすべく、挑戦者としてCSに乗り込む。

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