【FC東京】3試合連続3失点で3連敗…J2降格の2010年以来となる最低タイの勝ち点19で折り返し
◇11日 G大阪3―1FC東京(パナソニックスタジアム吹田)
FC東京は3試合連続3失点で、今季初の3連敗を喫した。前半戦を終え、17節終了時点ではJ2に降格した2010年以来となるクラブ史上過去最低タイの勝ち点19での折り返しとなった。
この日も、前半から不用意な失点を重ねた。同25分にセットプレーから先制を許すと、4分後にはスローインからフリーでゴール前に蹴り込まれて簡単に追加点を奪われてしまう。アルベル監督は「前半の2失点が、その後のプレーに大きく影響及ぼした」と嘆息する。
「2失点した後はより攻撃的にプレーしないといけない心理的状況に追い込まれ、よりスペースを空けてしまった」
選手たちは「2失点で踏みとどまればチャンスはある」と、ピッチ上で声をかけ合って耐えたが、前掛かりになった後半15分にダメ押し点を許して勝負は決した。終了間際に塚川孝輝が今季初ゴールを挙げたが、後の祭りだった。
指揮官は「期待通りの結果は出せなかったシーズン前半だった」と振り返った。
「J1において、クラブの経営規模は8位ほど。その意味でも少なくともその順位までは上がらないといけない」
現実を直視した目標だが、それ以上に守備のテコ入れは急務だ。このまま危機感を欠けば、13年前の悲劇を繰り返しかねない。