G大阪のU―22日本代表MF山本理仁にベルギー1部・シントトロイデンがオファー
G大阪のU―22日本代表MF山本理仁(21)が、ベルギー1部・シントトロイデンから獲得オファーを受けたことが10日、分かった。現在はクラブ間交渉が行われており、完全、または期限付き移籍などの調整が進行中。本人は移籍の意志を持っている模様で、実現の可能性は高まっている。
山本理は下部組織から育った東京Vから、昨年7月、G大阪に完全移籍。左足から繰り出す多彩なパスが持ち味で、主にボランチを主戦場とする。しかし加入後、昨季は負傷の影響もあって2試合の出場のみ。今季、ポヤトス監督の下で中盤を3枚で構成するG大阪においては、アンカーや2列目のインテリオールなど、複数ポジションにチャレンジ。ただ、アンカーにはイスラエル代表MFラビが定着し、インテリオールもポジション争いは激しい中で、出場時間を伸ばせず。リーグ戦10試合出場、うち先発は2試合にとどまっている。
パリ五輪を目指すU―22日本代表にはコンスタントに招集されており、大岩ジャパンの中盤ではレギュラー格の山本理。さらなる成長への意欲は強く、海外移籍のチャンスが巡ってきた形だ。シントトロイデンは今夏、すでに新潟MF伊藤涼太郎(25)の加入も決定しており、日本人路線の補強戦略を継続している。
◆山本 理仁(やまもと・りひと)2001年12月12日、神奈川県生まれ。21歳。東京Vの下部組織から、19年に当時高校2年生の17歳でトップチーム昇格。1年目より22試合に出場し、2年目からは主力に定着。22年7月にG大阪に完全移籍。J1通算12試合0得点、J2通算104試合3得点。左利き。弟の東京VユースMF山本丈偉(17)はU―17日本代表。