【J1最終戦展望】G大阪-山形|CS出場の条件は「勝利」のみ。1トップの宇佐美は“3戦7発”の相性を活かせるか SOCCER DIGEST Web 11月21日(土)19時0分配信

G大阪――CS出場を見据え、CB西野の働きにも期待。

J1リーグ2ndステージ・17節
ガンバ大阪 - モンテディオ山形
11月22日(日)/13:30/万博記念競技場

ガンバ大阪
2ndステージ成績(16節終了時):4位 勝点28 8勝4分4敗 28得点・24失点
年間成績(33試合終了時):4位 勝点60 17勝9分7敗 52得点・37失点

【最新チーム事情】
●パトリックの出場停止により、1トップは宇佐美が先発の見込み。
●宇佐美は過去の山形戦で3戦7ゴール。川崎の大久保と3点差の得点王争いにも意欲。
●現在年間4位のG大阪は、年間3位のFC東京と勝点差2。チャンピオンシップ進出に向けて「勝利」が必須。
●来季からは新スタジアムを本拠地とするため、万博でのリーグ戦はラスト(※天皇杯準々決勝などの開催はある)

【担当記者の視点】
最大の焦点は、チャンピオンシップ出場権の行方だ。年間3位のFC東京と年間4位のG大阪が一騎打ちの構図となっており、CS出場には勝利が絶対条件。 そのうえで、FC東京が引き分けるか黒星の場合、G大阪のCS出場が決まる。言い換えると、CS出場を目指すG大阪にとっては、山形に「引き分け」「黒 星」の時点で終戦となる。

パトリックが出場停止のなか、注目は1トップ起用が予想される宇佐美だ。現在、得点ランキング2位の19ゴールで、トップの大久保は22ゴール。その差 は「3」と厳しい状況だが、宇佐美は過去の山形戦で3戦7ゴールと相性が良い。1トップで機能すれば、得点王も決して不可能ではないだろう。

また、出場停止の岩下に代わり西野の先発が濃厚。岩下は負傷を抱えており、指揮官も使わない趣旨の発言をしている。仮にCSに駒を進めても強行出場はさせないだろう。金も万全とは言えないだけに、CS出場を見据えて西野の働きに期待したい。

■最終節のカード
G大阪(勝点60)×山形 @万博/13:30
FC東京(勝点62)×鳥栖 @味スタ/13:30

■G大阪がCS出場権(年間3位)を得る条件
G大阪の「勝利」+FC東京の「引き分け」か「黒星」

※「G大阪が勝利+FC東京が引き分け」の場合、勝点63で両者が並ぶものの、得失点差で上回るG大阪がCS出場権を獲得

■2015年J1得点ランキング(11月21日時点)
1位 22得点 大久保嘉人/川崎
2位 19得点 宇佐美貴史/G大阪
3位 18得点 ドウグラス/広島
4位 16得点 豊田陽平/鳥栖
5位 14得点 クリスティアーノ/柏

山形――欠場するアルセウと小椋の穴をどう埋めるか。

J1リーグ2ndステージ・17節
ガンバ大阪 - モンテディオ山形
11月22日(日)/13:30/万博記念競技場

モンテディオ山形
2ndステージ成績(16節終了時):18位 勝点10 1勝7分8敗 10得点・25失点
年間成績(33試合終了時):17位 勝点24 4勝12分17敗 24得点・49失点

【最新チーム事情】
●天皇杯の4回戦で鳥栖に敗れ、G大阪戦が今季の最終戦。
●アルセウが出場停止。G大阪からレンタル加入中の小椋は契約の関係で出場できない。
●1トップは、ここにきてコンディションを林か。

【担当記者の視点】
清水の結果次第では年間最下位に転落する可能性もあるだけに、高いモチベーションで臨みたい。ただ、アルセウが出場停止で、今夏にG大阪からレンタル加入した小椋も契約の関係で欠場と、シーズン最終戦にボランチの主力ふたりを使えない。

中盤のパワー不足を補うために、石崎監督は3-5-1-1システムを採用する予定。しっかりと守備から入って、機を見た攻撃でゴールを狙う戦い方が徹底されそうだ。

カウンターの起点となるのが、1トップで起用されそうな林だ。前節の清水戦に続き、天皇杯の鳥栖戦でも身体を張ったポストプレーでタメを作っていた。G大阪戦でも同じようなスタンスで後方からの攻め上がりを演出できれば、得点のチャンスは高まる。

すでに降格は決まっているが、G大阪が年間3位を目指すこの試合はそれなりに注目度が高い。ここで昨季三冠王者のG大阪を叩ければ、来季に向けて良い流れができるはずだ。

Share Button