U―22日本代表欧州遠征メンバー発表 複数J1主力は招集外、町田MF平河ら初招集 大岩剛監督「特長を出すことの要求を」

日本サッカー協会は1日、6月の欧州遠征に臨むU―22日本代表のメンバー23人を発表した。同代表は10日にU―22イングランド代表(イングランド)と、14日にU―22オランダ代表(オーストリア)と対戦。なお、イングランド戦は同協会の要望により完全非公開で行われる。ブラジルでプレーするMF松岡大起(グレミオ・ノボリゾンチーノ)ら海外組は5人、特別指定選手としてJ1福岡で出場を重ねるMF重見柾斗(福岡大)ら大学生6人も名を連ねた。チームは4日に集合。大岩剛監督は「非常に強い国と2試合やることができる。できる限りいい準備をして強化試合に臨みたい。濃密な試合になれば」と意気込んだ。

J1リーグが中断に入る国際Aマッチ期間ではないため、DF半田陸(G大阪)、FW細谷真大(柏)ら複数の主力選手は招集外。J2首位を走る町田のMF平河悠ら初招集組がチャンスをつかんだ。パリ五輪を目指す予選の過程では、同じようにすべての選手を招集できない事例も今後発生する。世代全体の底上げの意味でも、指揮官は「新しく入った選手も、我々のスタイルや原則はしっかり認識理解した上でグループに入ってきてほしい。自分の特長を出すことの要求を今回もしていきたい」と期待を寄せた。背番号18の枠は現在空いているが、オランダ1部スパルタのMF斉藤光毅が、来季欧州カンファレンスリーグのプレーオフに進出したため、その結果次第で追加招集する可能性があるという。

9月のパリ五輪1次予選以降は、U―20W杯(アルゼンチン)の戦いを終えたU―20世代も「彼らが戦力になってくれたら心強い」と本格的に引き上げが見込まれる。MF松木玖生(FC東京)のようにすでにパリ五輪チームに招集歴がある選手も複数。現在は主軸を担う選手にとっても、激しさを増す競争でのアピールの場となる。3月の欧州遠征ではドイツ、ベルギーと対戦し、いずれも2―2、2―3と白星はつかめず。23年初白星を目指しながら、チームの強化を図っていく。

欧州遠征のメンバーは以下の通り。

▽スタッフ

団長…山本昌邦

監督…大岩剛

コーチ…羽田憲司

GKコーチ…浜野征哉

フィジカルコーチ…矢野由治

テクニカルスタッフ…越智滋之、渡邉秀明

▽GK

鈴木彩艶(浦和)、佐々木雅士(柏)、小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル)

▽DF

内野貴史(デュッセルドルフ/ドイツ)、奥田勇斗(桃山学院大)、今野息吹(法大)、木村誠二(FC東京)、加藤聖(長崎)、関根大輝(拓大)、鈴木海音(磐田)、根本健太(流通経大)

▽MF

平河悠(町田)、松村優太(鹿島)、松岡大起(グレミオ・ノヴァンリゾンチーノ/ブラジル)、佐藤恵允(明大)、重見柾斗(福岡大)、鈴木唯人(ストラスブール/フランス)、山本理仁(G大阪)、藤田譲瑠チマ(横浜FM)、西川潤(鳥栖)、三戸舜介(新潟)

▽FW

藤尾翔太(町田)、小田裕太郎(ハーツ/スコットランド)

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