J1福岡の「村神様」先輩との再会に複雑な胸中 「勝ってコメントしたかった」

◆明治安田J1第15節 横浜M2―0福岡(28日、日産スタジアム

アビスパ福岡のGK村上が先輩との再会に複雑な心境を明かした。

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横浜Mのゴールを守った一森とは、2016年にJ2山口でチームメートだった仲で、一森が30試合、村上は12試合出場。「プライベートでもお世話になった先輩で、今も家族ぐるみで仲がいい選手の1人。当時はライバル関係で切磋琢磨(せっさたくま)しながら、いつか上(J1)でという思いを持っていた」と懐かしむ。

その後、一森はJ2岡山からJ1G大阪を経て今季J1横浜Mに移籍し、この日が今季12試合目の出場。一方、村上はJ2水戸を経て2020年に福岡へ加入。J1に昇格した21年に正守護神となり、同年からサポーターから「村神様」と呼ばれて愛されている。今季は6試合目の出場で、一森との待望の再会に「すごくお世話になった先輩とピッチで戦えるのはすごい良かった」と感慨深げ。ただ、「再会して良かったねでは終われないし、本来なら勝ってこういうコメントもしたい。(0―2での完敗に)まだまだ自分に力がなかった。横浜(F・マリノス)さんに勝って、また会いたい」と雪辱を誓った。

JFL時代の山口からはい上がった一森を尊敬した村上は「大きな怪我をして帰ってこられた選手も横浜さんにはおられる」と昨年7月の日本代表戦で右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂し、この日約10カ月ぶりに復帰した横浜Mの宮市にも言及。宮市と同じ30歳の村上は「いろんな苦しい状況を乗り越えてプレーする方というのは、すごく周りの人の力になると思う。僕たちも苦しい中を戦い抜いた選手として、アビスパ福岡のために、福岡をより盛り上げていけるような、感動と勝ちにこだわれるような選手になれるよう、これからも頑張っていきたい」と誓いを新たにした。

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