最下位・G大阪 今季最多3得点で49日ぶりの白星!トンネル脱出の糸口つかんだ
◇明治安田生命J1第15節 G大阪3-1新潟(2023年5月28日 デンカS)
最下位に苦しむG大阪が今季2勝目を挙げた。敵地・新潟戦ではリーグ9試合負けなしとなり、リーグ戦連敗を「5」でストップ。4月9日・リーグ川崎F戦以来公式戦10試合ぶりの白星となった。
同じポゼッションサッカーを志向するチーム同士の1戦は、思わぬ展開になった。前半45分間を終えた時点でG大阪の保持率は28%。だが試合開始からリズムをつかんだのはG大阪だった。
前半2分に敵陣深い位置でチュニジア代表FWジェバリが、新潟DF千葉からボール奪取。ゴール前に走り込んだMF倉田秋がGKに当てながらも執念の今季初得点をねじ込んだ。さらに1点リードの同44分にはショートカウンターからジェバリのパスをMFファン・アラーノが冷静に左隅に流して追加点。優位に進めた。
これだけボール保持ができないのは想定外だったかもしれないが、準備していた形がハマったのは事実だ。ダニエル・ポヤトス監督は「特に2人のセンターバックの認知力は上手い。その認知力の良さから次のアドバンテージに持っていく。そこは警戒しないといけない」と口にしていた。新潟DF舞行龍ジェームズとDF千葉和彦にプレッシャーを掛け自由を奪った。
後半開始早々に課題のCKから失点を喫し1点差に迫られるが、後半11分にDF黒川圭介が突き放して勝負あり。今季リーグ最多3得点で、トンネル脱出の糸口をつかんだ。