YS横浜が劇的勝利で5月負けなし12位浮上…FW福田翔生の後半ロスタイムPK決勝弾「外す気はなかった」

◆明治安田生命J3リーグ第11節 YS横浜2―1北九州(27日・ニッパツ三ツ沢球技場)

YS横浜がチーム得点王FW福田翔生(22)の今季6得点目となる後半ロスタイムPKゴールで最下位の北九州を下し、チームは5月負け無しで12位に浮上した。

同点の後半ロスタイム、福田は自らボールをペナルティマークにセットした。「このチームを勝たせるという思いで入ったので、外す気はなかった」PKでのシュートをゴール右隅に力強く決めると、ユニホームのエンブレムをつかんでゴール裏のサポーターのところへ駆け寄った。さらに観戦していた小学生たちともハイタッチした。

昨季まで今治に4年間所属し公式戦無得点だったが、今季はすでに6得点でJ3の得点王争いに絡んでいる。武器のドリブルに加え、裏への抜けだしやクロスへの対応も身につけた。一皮むけたきっかけは、YS横浜を率いる星川敬監督(46)との出会いだった。「人間性もそうだし、サッカーに対して自分に何が足りないのかを突き詰めた。本当に監督のおかげだと思います」自身のプレー動画で成長するための材料を得ているといい「自分の強みが伸びるようにしてくれている」と感謝した。

さらにチームにいる大先輩・MF松井大輔の存在も大きい。「大さんと出会えたのは大きい。余裕とセンスがすごい。自分に必要なモノを持っていて、勉強ができる。背中を見てやれているのは大きい。出会えて良かった」と、YS横浜だからこその環境で成長を続けている。

兄はJ1・G大阪の福田湧矢。「兄ちゃんには数え切れないほど支えてもらっている。兄ちゃんがあっての自分。いつも背中を見ながら、いつか一緒にプレーしたいと思っています」と憧れのまなざし。電話や家族LINEで連絡は取り合っており「やっぱり、兄ちゃんに褒められるのが一番うれしいので」と慕っている。

シーズン序盤はやや遠慮気味なところもあったが、今は堂々のプレーぶり。星川監督は「エースとしての自覚も出てきている。攻撃だけでなく、守備も貢献している。将来的にはもっと上のステージに行ける選手だと思う」とさらなる成長に期待した。

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