『応援ボイコット』は愛のムチ?ガンバ大阪サポーター「未来の栄光に繋げる為の行動」
5月20日に大阪府吹田市で行われたJリーグ「ガンバ大阪」対「横浜F・マリノス」の試合。実はこの試合をめぐってSNSではある騒動が起きていました。
【ガンバ大阪サポーター連合のTwitterより 5月20日の試合前の投稿】
「本日の試合は試合前から90分を通して応援をしないことを決定いたしました」
投稿したのはガンバ大阪のサポーターらで作る「ガンバ大阪サポーター連合」。応援の演出方法についてクラブの運営側と直接相談するなどクラブとは親密な存在です。その連合がなぜ急に応援ボイコットに至ったのでしょうか。
ガンバ大阪は5月20日まで13試合を戦って1勝8敗4引き分けとリーグ最下位。J2降格のおそれもあるなどとして「抗議のために応援をボイコットする」としたのです。
そして迎えた5月20日の試合。スタンドではいつも通り手を叩いて応援する人がいる一方で、腕を組みピッチを睨みつけるような表情で観戦するサポーターの姿もありました。何が何でも負けられないこの日の試合でしたが、相手チームに次々と得点を許してしまいます。試合はこのまま0対2で終了。5連敗となりました。
試合後、サポーターのもとへ選手が近づくと…。
(サポーター)「別に怒ってるわけじゃないから、話をしよう。俺らも必死でやってるねん。苦しいシーズンを一緒に戦ってるねん。俺らは見捨てへんから」
選手にかけられたのはサポーターの熱い思いでした。
(サポーター)「悔しいのはみんな一緒やねん。勝ちたいのはみんな一緒。俺らは我慢する、戦う」
サポーターの言葉にキャプテンの宇佐美貴史選手は次のように話しました。
(ガンバ大阪 宇佐美貴史選手)
「ほんまに申し訳ないし、俺らもめちゃくちゃ全員辛いけど、絶対諦めへんから。サポートよろしくお願いします」
試合翌日、ガンバ大阪サポーター連合はSNSに経緯などを投稿しました。
【ガンバ大阪サポーター連合のTwitterより 5月21日の投稿】
「この苦境を乗り越え未来の栄光に繋げる為に起こした行動であるということをご理解ください」
一方、クラブ側もホームページで「多大なるご心配をおかけしておりますこと、心より深くお詫び申し上げます。皆さまに笑顔をお届けできるよう勝利を目指して取り組む」とコメントしました。