同点アシストも実らず…G大阪FW宇佐美貴史「2失点のシーンだけ。もったいない」
◇明治安田生命J1リーグ第11節 G大阪1―2C大阪(2023年5月3日 パナソニックスタジアム)
またしても宿敵に阻まれた。G大阪はC大阪に土壇場で敗れ、リーグ戦8試合連続勝ち星なし。19年夏のチーム復帰以降、一度もリーグ戦勝利を手にしていないFW宇佐美貴史は何度も失点シーンへの後悔を口にした。
「前後半ともに主導権は握っていた。2失点のシーンだけ。もったいない。申し訳ない気持ち」。前半29分の失点はシンプルにクロスを入れられて決められたもの。後半45分の決勝点は前掛かりになった隙を突かれ、カウンターからのクロスを防ぎきれなかった。
「前半の失点は与えてはいけなかった。後半もそうだったけど、その2本だけだった。相手は2本のクロスを決定機にした。その2発に沈んだ。悔しい」
宇佐美自身は同点弾をアシストしたものの、前半22分にポスト直撃のFK。「決めきる力がなかった」。今季はボールを握っても、攻勢の時間帯で得点を重ねられず、逆に終盤に失点して勝ち点を失う試合が多い。わずかリーグ戦1勝、17位と苦しんでいるところに歯がゆさに滲み出る。
「続けて成長させていく。それしかない」。チームを作り直している段階であるのは明白。だが3分の1のリーグ戦が消化されているのも、また事実だ。