ダービー相性良しのC大阪が競り勝つ! G大阪はまた引き立て役で5月も厳しい入りに【明治安田J1第11節】
明治安田生命J1リーグ第11節の1試合が3日にパナソニック スタジアム 吹田で行われ、アウェイのセレッソ大阪が2-1でガンバ大阪を下した。
トライ&エラーの連続でわずか1勝にとどまる17位のG大阪は食野亮太郎が先発復帰。一方、8位のC大阪は3試合連続で先発に変更なく、敵地でのダービーマッチに挑んだ。
公式戦通算60度目の節目となる大阪ダービーはがっぷり四つの戦いになり、拮抗した展開に。序盤こそC大阪のプレスに苦しんだG大阪だが、23分に敵陣左サイド深くで獲得したFKのチャンスから宇佐美貴史の右足フィニッシュが左ポストを叩くなど、徐々にリズムを乗り始める。
だが、C大阪は28分に松田陸のアーリー気味な右足クロスから、ゴール前のレオ・セアラが最終ラインのスペースに潜り込み、4試合ぶりとなる今季5得点目のヘッド。自陣深い位置で守りに回り始めた時間帯だったが、ブラジル人ストライカーの一発で先制に成功してみせる。
良い流れでボールを持ち運べるようになった矢先に失点したG大阪はその後もチーム全体のベクトルを前に向けるが、一貫して最後の崩しに苦労。前半のうちに追いつこうと相手ゴールに向かっていったが、フィニッシュの数自体も増やしていけず、C大阪に逃げ切られてしまう。
後半もボールを握るG大阪だが、G大阪がC大阪のブロックにことごとく跳ね返され、52分に食野がドリブルを仕掛け、ボックス左で倒れ込んだ場面もシュミレーションでイエローカード。相手を押し込んだ流れから、あの手この手を繰り出すが、なかなかシュートで終われない。
それでも、食野のスルーパスから、ついにC大阪の守りを崩す。56分、ボールを受けた宇佐美が縦に仕掛け、ボックス左から折り返すと、ニアサイドのイッサム・ジェバリがスルー。3人目の動き出しで反応したフリーのダワンが4試合ぶりの3得点目を右足でゴール左に蹴り込んだ。
ついにブロックをこじ開けられ、振り出しのC大阪は加藤陸次樹、北野颯太の投入で攻撃の活性化を促すが、G大阪も追いついた勢いで一気に試合をひっくり返そうと攻撃の手を緩めず。分厚い攻めから、ネタ・ラヴィがフィニッシュに持ち込んだりと攻撃の主導権を掴み続ける。
そのG大阪が圧倒的に攻め立てるが、C大阪がワンチャンスをモノに。90分、左サイドを駆け上がった山中亮輔が左足クロスを上げると、ファーサイドにスプリントした加藤がシーズン2得点目となる値千金のヘッドを叩き込み、引き分けもちらつくなか、土壇場で勝ち越した。
通算対戦成績こそ負け越すものの、リーグ戦に限ってもここ7戦無敗(5勝2分け)と圧倒するC大阪がその相性の良さを見せつけ、2試合ぶりの白星。またしても宿敵の引き立て役に成り下がったG大阪は今季2度目の2連敗で4試合勝利なしとなり、5月も厳しい入りを強いられた。
ガンバ大阪 1-2 セレッソ大阪
【G大阪】
ダワン(後11)
【C大阪】
レオ・セアラ(前28)
加藤陸次樹(後45)