G大阪、宇佐美貴史が先制弾&好機連発も勝ち切れず…横浜FCはドローで開幕未勝利続く
明治安田生命J1リーグでは23日、第9節のガンバ大阪vs横浜FCが行われた。
今季リーグ戦開幕からここまで1勝3分け4敗のG大阪が、2分け6敗で未勝利の横浜FCをホームに迎えた一戦。G大阪はイッサム・ジェバリや宇佐美貴史、ファン・アラーノら、横浜FCは小川航基や三田啓貴、井上潮音らを先発起用した。
試合は、立ち上がりから主導権を握るG大阪が13分に動かす。左サイドでボールを持ったファン・アラーノが縦に突破して中央マイナス方向に折り返し。走り込んだ宇佐美が右足で丁寧に合わせてネットを揺らしている。
対する横浜FCは30分に決定機を創出。左サイドの山下諒也がドリブルでボックス内に侵攻してニアの小川航にパスを送る。G大阪DFを複数人背負いながら受けたところから巧みな身のこなしで反転して左足でシュート。これは枠を外れたものの得点に向かう姿勢を見せつけた。
ビハインドが続く横浜FCは43分に左CKを獲得する。キッカーのカプリーニが左足で蹴り込むと中央のンドカ・ボニフェイスが高く跳躍。競り合いを制し、力強いヘディングシュートで同点弾を奪取した。ンドカにとってはこれがJ1初得点となる。
1-1で迎えた後半も互いに積極的にチャンスを作っていく。47分にダワンのシュートをGKスベンドブローダーセンが阻めば、53分にはカプリーニがボックス内から左足でシュートを浴びせたもののGK谷晃生が対処する。
オープンな展開となった60分に横浜FCが最初の交代カードを使用。カプリーニに代えてユーリ・ララを投入して組み立てに変化をつけようとする。しかし65分、ピッチ中央付近の宇佐美が最終ラインの裏に浮き球のパスを送る。抜け出した杉山直宏が左足でネットを揺らしたがオフサイドと判定された。
ヒヤリとさせられた横浜FCは68分に3枚替え。山下と井上、近藤友喜に代えてサウロ・ミネイロと小川慶治朗、新井瑞希を投入した。対するG大阪も69分に杉山に代えて山見大登を送り出し、次の1点を目指す。
73分にはボックス右に抜け出したファン・アラーノが中央マイナス方向に折り返し。I・ジェバリが左足で合わせたが林幸多郎が決死のスライディングでブロックする。続いて混戦からこぼれたボールに反応した宇佐美がボックス手前やや右から右足を振り抜いたが枠を外れた。
攻勢を強めるG大阪は76分に半田陸に代えて髙尾瑠を起用する。その後、79分にもG大阪がクロスを入れた流れからボックス内の宇佐美が右足でシュートを浴びせたがブロックされて軌道が変わりバーに直撃。81分にもボックス左に駆け上がった宇佐美が巧みなトラップから左足を振り抜いたが、ここでもバーに嫌われる。
さらに87分にも宇佐美のシュートが左ポストに阻まれ、前半からスコアが動かないまま試合終了。この結果、G大阪は2試合未勝利で開幕1勝4分け4敗と浮上のきっかけをつかむことはできず。横浜FCも連敗こそ「2」で止めたものの3分け6敗の未勝利と痛み分けの結果となった。
■試合結果
ガンバ大阪 1-1 横浜FC
■得点者
G大阪:宇佐美貴史(13分)
横浜FC:ンドカ・ボニフェイス(43分)