「改善しなきゃいけない部分」川崎FW宮代大聖が説明する、川崎の試合運びの問題点。パスを選択する部分での“ズレ”に言及
J1リーグ第7節のG大阪対川崎は、川崎に退場者や負傷者が出たこともあり、川崎の0-2の敗戦に終わった。
■【動画】川崎の敗戦を決定付けた、後半5分に決まったG大阪の鮮やかな追加点■
その川崎の1トップとして先発した宮代大聖は、無得点に終わった試合を振り返り「悔しいの一言というか、足りないことだらけっていう感じ」と口にして、「ポジティブな感情というのは一切ないかなと思います」と手厳しかった。
宮代はある程度主導権を握りながらシュートまで行けない川崎の試合運びの理由としてプレーの選択に問題があったという。
「選択が中じゃなくて外になったり、前向くところで前向けなかったり。やっぱ何か1個遅かったり、後ろを選んじゃったり、パスが1本多かったりっていう、多分ちょっとしたズレが非常に多かったのかなと思いますし。そこはフォーカスしてしっかりと、改善しなきゃいけない部分かなと思います」
なお、トップ下のチャナティップとの関係性について、練習からいい距離感でやれているとのことで、シュートで終わらせられるよう、これからも合わせる必要があるとしていた。
「チャナとは練習中から近い距離感で、お互いが孤立しないようにやろうとは言ってましたし、何回かうまいパス交換で、いい距離感でっていうのはありましたけど。その次っていうのはなかなかうまくいかなかったのかなと思いますし。チャナは前を向いたらパスが出てきますし、そこは、どんどん合わせていかなきゃいけない部分かなと思います」
■徳島時代の恩師との再会
ちなみにG大阪を率いるダニエル・ポヤトス監督とは徳島時代をともに過ごしており、試合の運び方のイメージは持っていたとのこと。
「徳島で一緒にやっていた監督だったので。やり方っていうのは多少頭に入っていた部分もあったんですけど」
だからこそ、やりたいことをやらせてしまった試合運びを反省していた。
「(ポヤトス監督が)やりたいサッカーというのを今日はガンバに上手くやられたなというのは感じますし、うまく引き出すして、スペースを空けて、そこにどんどん人が入っていってという、相手のやりたいサッカーというのを展開されてしまったなというイメージはあるかなと思います」
そして、「もう一回練習から、個々がしっかりと振り返って、改善していけるようにやっていかなきゃいけないなと思います」と気持ちを切り替えていた。
宮代は川崎の4本のシュートのうち3本を放ち一人、気を吐いていた。そのシュートへの意識が結果に繋がるよう、期待したいと思う。
(文/江藤高志)