【G大阪】パリ五輪世代のMF山本理仁「アピールしないと」練習試合で1ゴール含む全2得点絡む

<練習試合:G大阪2-1大院大>◇10日◇大阪・万博練習場

24年パリ・オリンピック(五輪)の主力に期待されるガンバ大阪MF山本理仁(りひと、21)が、1ゴールを含む全2得点に絡む活躍をした。

公式戦で出場機会の少ない選手のために行われた大阪学院大(関西学生リーグ1部)との練習試合に、山本理は先発出場。前半は自らのパスを起点にオウンゴールを呼び込み、後半は左足で追加点を奪った。

「アピールしないといけないので、相手に関係なく試合に入った」というレフティーは、見守ったポヤトス監督の前で躍動。インサイドハーフとして攻守の要となり、「もっと自分の武器を出せる場面もあったし、ミスもあったので反省が多い」と謙虚だが、動きは軽快だった。

昨季途中にJ2東京Vから完全移籍。今季はイスラエル代表MFラビの加入や石毛の活躍、自身のU-22日本代表の活動もあり、ここまでリーグ戦4試合、ルヴァン杯は2試合の出場にとどまる。

中盤で起用され、けがから復帰したFW宇佐美でさえ、今後の出場機会が保証されていないほど、定位置争いは激しい。

山本理は「G大阪のポジション争いはJ1でも屈指。ボランチだったら一番。それを乗り越えたら先に見える世界もあるし、それを求めて来たので前向きにとらえている」と、明るさは失わない。

インサイドハーフの一員として意識する数字がある。「インテリオール(インサイドハーフ)が得点できるチームは強い。(その位置の選手で)10点が取れれば、前のポジションの選手はもっと取れる。このサッカーの完成度の指標になってくる」という。G大阪加入後、公式戦でゴールがないだけに、背番号6は静かに燃えている。

この日午後からは1日半の短いオフに入った。U-22日本代表の遠征もあり、休日は約1カ月ぶり。酵素風呂に入って休息するという山本理は、次節15日のアウェー京都戦の出場を目指す。

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