川崎MF瀬古樹がシュート4本に終わったG大阪戦後に語った足を振ることの意識。「崩し切らないとっていう意識が逆に少し邪魔をしている」
リーグ戦での今季初めての連勝を狙い、川崎フロンターレが臨んだ第7節のアウェイでのG大阪戦は0-2の結果に。
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その試合を中盤で支えた瀬古樹は「別に悲観するようなゲームでは……。立ち上がりも良かったと思う」と口にしつつ、失点の形に課題があると指摘する。
「ここ数試合、セットプレーでの失点というのもあったりとかで、やっぱゲームの流れで一気に変わっちゃったりすると思うので」
ゲームの流れを一気に変えた1失点目は、鬼木達監督が会見で言及した「一瞬の隙でやられている」場面で、それは瀬古も同じ思いだった。
「別に受けに入るわけでもないし、自分たちから得点を取りに行くっていうところは変わらず持っていった中で、1本目のセットプレーだったので。そこを本当にしのげなかったっていうのも、このゲームの結果に出てしまった部分かなと思います」
「立ち上がりも良かった」という試合展開だっただけに、1本目のCKをしのげなかったのが結果につながってしまったと残念がった。
■「崩し切らないとっていう意識が逆に少し邪魔をしている」
そんな試合はシュート数自体も4本と伸びず。現状、相手守備陣を崩しきれていないからこその数字だが、瀬古はもっと思い切って打って行ってもいいのではないかと話す。
「僕は、振り切れる(シュートを打つ)ところっていうのは何か(コースが)見える見えない関係なしに振っていいのかなとは思っていて。崩し切らないとっていう意識が逆に少し邪魔をしている部分があるかなっていうのはあると思うので」
そう話す瀬古は、ボランチとしてコンビを組んだ橘田健人とともに「ゴールへの意識というのもそうだし、追い越すプレーがあっても良かったのかなと思います」と反省していた。
連勝を逃し、負けが先行した現状を転換するために「結果を求めてやるしかないと思います」と指摘する瀬古は、結果に近づくためにも「まずは、ゲームを先行するというところが一番大事かなと思います」と先制点の重要性を口にしている。
今季はスコアレスドローのリーグ戦5節のC大阪戦、ルヴァン杯2節の湘南戦、3節の浦和戦以外は全て先制点を奪われている。そうした守備の安定感のなさが、試合を難しくしている要因であるのは間違いない。チームとして守備の改善は急務といえる。
(文/江藤高志)