【プレビュー】開幕4連勝を目指す神戸が2017年の開幕連勝を止めた浦和をホームに迎える | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田生命J1リーグは3月11日、12日に第4節が開催され、ノエビアスタジアム神戸では、ヴィッセル神戸と浦和レッズの一戦が繰り広げられる。
J1では唯一の開幕3連勝の神戸がホームにリーグ戦初勝利を飾った浦和を迎える。
神戸の勢いが止まらない。前節・G大阪戦は、相手のスローインを跳ね返したところから素早い攻撃でサイドを崩し、FW大迫勇也がマークした先制点を口火に、後半にはDF酒井高徳が2得点、そしてFW武藤嘉紀にも今季初ゴールが生まれ、最高の形で6年ぶりの開幕3連勝を飾った。
ただ前節が初先発だったDF菊池流帆が前半に負傷し、左膝前十字靱帯損傷という大怪我によって全治8か月と発表。さらに水曜日のJリーグYBCルヴァンカップでも右SBで先発したMF飯野七聖が前半に負傷交代しており、最終ラインの怪我人が相次いでいる点が不安材料ではある。
それでも攻撃陣は好調だ。その中でも大迫は、2試合連続でチームの先制点をマークしており、コンディション不良や怪我に泣かされ、安定した出場を果たせなかった昨季の悔しさをぶつける好スタートを切っている。浦和にとっても最も警戒しなければいけない一人だろう。
一方の浦和は開幕から連敗スタートで迎えた前節・セレッソ大阪戦は、オウンゴールから先制点を許しながらも、後半にDFアレクサンダー・ショルツのPKで追いつき、試合終盤には途中出場のMF安居海渡が値千金の決勝点を決めて逆転勝利。リーグ3戦目にしてマチェイ・スコルジャ新体制での初勝利を掴んでいる。
開幕から複数失点が続いていた中で、前節は1失点で抑えられたことはポジティブだ。ここまでリーグ戦では、ショルツとDFマリウス・ホイブラーテンという外国籍二人のコンビを継続している中で、勢いのある神戸の攻撃陣をしっかりと完封できるか。浦和が連勝を掴むためにはポイントとなる。
一方で前線は、開幕2試合はブライアン・リンセンを先発させてきたが、C大阪戦ではFW興梠慎三が復帰後初先発を飾り、絶妙な背後への動き出しでPKをもたらしたのも彼だった。鹿島アントラーズ時代は2トップを組んでいた元相方である大迫とのストライカー対決にも注目したい。
また神戸が開幕3連勝を飾ったのは2017年以来。当時は4連勝まで到達し、そして今節と同じようにホームでの浦和戦に敗れて、開幕連勝が止まったという過去がある。当時からお互いにメンバーは変わっているものの、神戸がその雪辱を晴らすか、浦和が再び止めるか。そんな構図となるこの一戦は11日、14時にキックオフを迎える。