鈴木武蔵、宇賀神友弥ら冠大会のチャンピオンシップ開催 子どもたちへ東日本大震災の啓発も
J1G大阪のFW鈴木武蔵やJ3岐阜のDF宇賀神友弥ら現役Jリーガーが主催した冠大会のチャンピオンシップ大会となる、「株式会社スプリングエステートpresents HEROES CHAMPIONSHIP~プロサッカー選手が創る次世代への架け橋~」が4、5日に福島県のJヴィレッジで行われ、エクセレントフィートFC(埼玉)が優勝を飾った。
東日本大震災から11年が経過。震災の記憶を風化させないために多くのイベントが予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で中止などを余儀なくされてきた。新型コロナによってサッカーを楽しむ機会を奪われた子どもたちに、プロサッカー選手として何かできることはないかと考え、サッカー大会を開催した。
大会は小学5、6年生を対象で、北海道、埼玉、神奈川、京都の各地域を勝ち抜いたチームと地元招待枠としていわきFCの下部組織を含めた計7チーム、約140人が参加。福島ユナイテッドの下部組織は大会運営に一部参画し、J3いわきグルージャ盛岡の選手らは子どもたちとの交流に協力した。勝敗に加え、子どもたちがプロサッカー選手たちから多くのものを吸収し、サッカーを通して多くの人と交流し、社会に貢献していくことを目的としている。参加費用は大会側が全額負担した。
試合だけでなく、東日本大震災を経験したJヴィレッジの職員による講話や宇賀神友弥、鈴木武蔵、岡本拓也(湘南)、川崎颯太、松田天馬(ともに京都)とzoomを使用したオンライン交流も行われ、宇賀神は震災を次世代に語り継ぐ大切さを子どもたちに説いた。また、震災遺構として公開されている浪江町立請戸小学校、津波が押し寄せた福島の海岸なども見学した。