谷にスタメン譲るG大阪GK東口 「悔しいけど覆す」 一方で谷の成長も願う

シーズン開幕からベンチが続くG大阪GK東口順昭(36)が、現在の心境を初めて吐露した。14年の加入後負傷以外ではリーグ戦全試合スタメンだったが、今季2試合は谷晃生にスタメンを譲っている。「悔しいけど、それを覆してやっていく。まだまだ自分もやれると思っている」。奪還へ強い意気込みを示した。

リーグ開幕・柏戦のスタメン発表時は本人にも少なからず驚きがあったという。昨季は負傷の影響もあってリーグ19試合出場に留まったが、負けていればJ2降格が現実味を帯びていた横浜戦(22年10月8日)では再三の好セーブを連発。衰えがあるわけではなく、驚異のセーブ率78・4%をたたき出すなど円熟味を増していた。その中での監督判断だったが「現状はその評価ということ」と受け止め「悔しいと思う気持ちが残っていた。それは大事なことで、ここを乗り越えればもっと上手くなれると確信している」と前を向いた。

そしてポジション奪回と相反するが、大ベテランは「晃生は重圧を背負って成長して、日本代表を背負っていかないといけない。この重圧はアイツのため。頑張って欲しい」と谷の成長も望んだ。4日にはリーグ神戸戦、7日にはルヴァン杯京都戦。東口の出番は近い。そして、かつて名古屋で勃発した楢崎正剛VS川島永嗣に匹敵するハイレベルな正守護神争いはシーズンの長丁場、続いていく。

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