4チームが熾烈な“サバイバル争い”? 玉田圭司が持論、J1で苦戦するクラブに言及「嫌われてしまうかもしれませんが…」

【専門家の目|玉田圭司】J2降格は1チームのみ、京都、札幌、福岡、横浜FC の4チームの争いを予想

J1リーグは来シーズン以降、クラブ数が20クラブに増加。そのため、2023年シーズンの降格枠は最下位の1チームのみとなる。「FOOTBALL ZONE」では30周年を迎えるJリーグを特集し、熱戦が予想されるJ1残留争いに注目。現役時代、柏レイソル名古屋グランパスセレッソ大阪などで活躍した元日本代表FW玉田圭司氏に展望を聞いた。(取材・構成=河合 拓)

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シーズン終盤まで残留争いに巻き込まれるクラブが複数出てくるのか。2チームが競い合うような形になるのか、それとも勝ち点を伸ばせないチームが1つだけ出てくるのか。

J1のクラブについて、上位と下位の差があまりないと考える玉田氏は、「嫌われてしまうかもしれませんが」と苦笑いしつつ、「パッと思い浮かんだのは4チームあります」と、残留争いを繰り広げるチームが複数になると予想した。そして、京都サンガF.C.、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡、横浜FCという4チームの名前を挙げた。

今シーズン、J2からJ1に昇格したのは2チーム。昨季J2で2位の横浜FCが残留争いをするチームの予想に入った一方、J2を制したアルビレックス新潟については、もう少し上を目指す戦いをすると予想した。

「新潟は、やっているサッカーがすごく好きですね。開幕戦でも、すごくいいパスワークを見せていました。得点力もあって、チャンスも作れるチームなので、点は取れるとは思います。あとは、失点数をどうやって減らすのかっていうチームだと思うんです。失点数さえある程度安定してくれば、下位争いはしないんじゃないかなと思っています」と分析した。

過去には柏レイソルやガンバ大阪が、J2で力をつけて、J1で即優勝という結果を出したこともあった。優勝は難しいかもしれないが、C大阪との開幕戦(2-2)を経て、J2での成果に手応えを感じられたのではないか、と玉田氏は言う。

「新潟の選手たちは、開幕戦でJ2での成長を感じられたんじゃないでしょうか。『いけるぞ』という自信を持てたというか、『自分たちの強みを出せるんじゃないか』というのが、見えたと思うんです。それと同時に、自分たちの課題も明確になったんじゃないかと思いますね。やっぱり攻撃的なチームで、ボールを動かせるので、ボールを取られたあとのリスクマネジメントだったり、どうやって守り切るかというところだったりは、J2のクラブとJ1のクラブで違うと感じたと思うんです。その課題を修正していければ、上位に食い込む力はなくとも、中位とか、中位の上までは行ける力があると思います」

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