【Jトピ~データで読み解く】開幕節首位の湘南は5点中4点が奪って10秒未満 ハット大橋は町野と相性◎
30周年を迎えたJ1が開幕した。今季も「Jトピ」ではJリーグ公認データ「J STATS」を活用し、リーグの魅力を紹介していく。今回は開幕戦5ゴールで大勝した湘南を取り上げる。
湘南は18日のアウェー鳥栖戦で5得点を挙げ、98年以来の首位スタートを切った。自陣からボールを回す相手に前線から積極的にプレスを仕掛け、ボールを奪うと一気に相手ゴールまで迫った。
ボールゲイン(相手チームの攻撃から自チームの攻撃に切り替わった最初のプレー)から10秒未満で放ったシュートは今節最多の6本で、うち4本がゴール。CKから決めたMF小野瀬の5点目以外は全て奪ってから10秒未満の得点で、昨季の同ゴール8得点の半数を1試合で記録した。
チーム全体で攻守に幅広く動き、総走行距離はG大阪から今季加入した小野瀬の13・161キロを筆頭に、計128・359キロ。昨季1試合平均の走行距離がリーグ最長だった鳥栖の計126・784キロを上回り、全チーム最長をマークした。
個人で輝きを放ったのが、3得点を挙げる活躍を見せた5年目のFW大橋だ。自身プロ初めてのハットトリックで、チームでは98年呂比須以来25年ぶり6度目。J1シーズン開幕戦では06年の我那覇(川崎F)と柳沢(鹿島)以来17年ぶり、Jリーグが開幕した93年ジーコ(鹿島)を含む6度目の偉業だった。
自身の得点だけでなく、前半アディショナルタイムには大橋が素早い寄せから相手のボールを奪い、MF平岡の得点の起点になるなど攻撃のスイッチ役もこなす。2トップを組むエース町野との相性も良く、2得点が町野のアシストだった。
大橋のJ1シーズン最多得点は21年の4が最多で、更新が濃厚。昨季はワースト4位の31ゴールと得点力が課題だったチームを救う存在となるか、今後に注目だ。(データ提供・データスタジアム)