【G大阪】J初のイスラエル出身MFラビがもたらす相乗効果 18日の開幕柏戦でデビューも
J1ガンバ大阪に新加入したイスラエル代表MFネタ・ラビ(26)が、チームに本格合流した。
手続きの都合で来日が遅れ、前日14日から練習に参加。小雪が舞う中、15日に大阪・万博で公開された調整では、実戦形式でサブ組の中盤の底に入った。
ターンの速さ、ボールを持った時の安定感、切れ味鋭い動き。ワンタッチだけでなく、反対側を向きながらノールックで逆サイドのスペースにボールを出すなど、いきなり高い実力を見せた。
イスラエルの強豪マッカビ・ハイファからの加入で、欧州主要リーグのクラブからもオファーもあったという。
それでも、昨年末のワールドカップ(W杯)カタール大会を見て「日本サッカーの質の高さを証明した。あれを見て日本でプレーがしたいと思うようになった」と、移籍決断の背景を明かした。
今季から主将を務める元日本代表FW宇佐美貴史は「(ラビは)ボールを持つことができるし、ちょっと(相手のタイミングを)外して運ぶこともできる選手という印象」と説明。欧州チャンピオンズリーグの経験もあり、周囲との連係がかみ合えば、チームに相乗効果をもたらす存在になりそうだ。
合流が遅れたとはいえ、直前まで試合に出場しており、コンディションは問題ない。18日の開幕・柏レイソル戦(アウェー)に、いきなりメンバー入りする可能性もある。
Jリーグでは初のイスラエル出身選手となったラビは「時差ぼけにはかなり苦労したけど、体調に問題はないよ。目標に向かって一緒に戦う準備はできている。個人のエゴを出すよりも、チームが成功すれば、自分も成長することができる」と話した。