奈良クラブが新体制発表…浜田社長、着実な成長で2030年にJ1目指す
昨季の日本フットボールリーグ(JFL)で優勝し、今季からJ3に参入する奈良クラブが8日、奈良市の大和ハウス工業みらい価値共創センター「コトクリエ」で新体制発表会を開いた。2023年シーズンはJ3で10位以内に入り、25年シーズンにJ2昇格、奈良県内で国民体育大会の開催が予定されている前年の30年にJ1昇格を目指す中・長期計画を披露した浜田満社長は「しっかりとクラブの成長をコントロールしながら、ベースをつくっていきたい」と着実にステップアップしていく方針を示した。
今季はJ1のG大阪から期限付き移籍したMF高橋隆大らが加入。3季目の指揮を執るスペイン人のフリアン・マリン・バサロ監督は「21年シーズンにベースをつくり、22年のJFL優勝、Jリーグ昇格で花開いた。今季も22年にしたことをやっていきたい。コンパクトにまとまった状態で守備も攻撃も戦っていけたら」と抱負を話した。
関西にJリーグのクラブが誕生するのは四半世紀ぶり。「プロの興行が日常的に行われる。目に見える影響がすぐに出るかは分からないが、中・長期的には大きなプラスがあると思う」と奈良クラブのJリーグ入りを評した浜田社長は観客動員についても「今季はより魅力的なサッカーを見せてお金を払ってスタジアムに来てもらうとともに、奈良県の将来のサッカーのために地域の子供たちを招待したい。1試合平均の観客数が2千人に到達すれば及第点だと思うが、3千人を目指したいと思っている」と目標を掲げた。
今季のJ3は3月4日に開幕。5日にホームのロートフィールド奈良で行われる松本山雅FC戦が奈良クラブのJリーグ初戦となる。



