【2023年J2「補強診断」仙台編】守備陣「大幅変化」!!J1「259試合出場」GK林彰洋、2人のCB、元浦和のエヴェルトンも加入!(1)
■スタッフ入れ替えで伊藤監督の右腕が入閣
J2リーグの有力チームの補強を診断する第2回は、ベガルタ仙台を取り上げる。
1年でのJ1復帰を目ざした2022年シーズンは、まさかの7位に終わった。残り8節の時点で原崎政人監督を解任し、伊藤彰監督を招へいしたが、負の流れを断ち切ることはできなかった。
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伊藤監督は今シーズンも引き続きチームを率いることとなり、大宮アルディージャ、ヴァンフォーレ甲府、ジュビロ磐田で共闘した渋谷洋樹ヘッドコーチを呼び寄せた。大宮では渋谷コーチが監督で伊藤監督がコーチだったが、いずれにしても長くコンビを組んできた関係だ。伊藤監督にとっては、頼れる右腕と言っていいだろう。
また、堀孝史コーチも就任した。長く浦和レッズで仕事をしてきた人材だが、ジェフユナイテッド千葉や東京ヴェルディのスタッフを務めてきた。J2の戦いは理解している。
移籍市場の動きは激しかった。在籍7年のCB平岡康裕、同4年のMF石原崇兆、同3年のDF吉野恭平らを放出した。GKストイシッチ、ボランチのレアンドロ・デサバト、FWフェリペ・カルドーゾらの外国人選手とも契約を更新せず、FW皆川佑介もチームを去った。
また、昨季11ゴールの富樫敬真は、J1のサガン鳥栖へ新天地を求めた。21年から期限付き移籍中のMF名倉巧はV・ファーレン長崎に、昨季途中に期限付き移籍したCB佐藤瑶大はガンバ大阪に、それぞれ復帰している。
■元浦和のMFエヴェルトンが加入
さらに、クラブのレジェンドであるMF富田晋伍が現役を退いた。数年来の主力が数多くチームを離れ、伊藤監督のもとで陣容を刷新したのである。
GKには林彰洋(前FC東京)が加わった。ケガの影響で過去2年はリーグ戦の出場がないものの、J1で259試合に出場してきた35歳の存在は、ユース出身で21歳の小畑裕馬、大卒ルーキーの梅田陸空はもちろん、29歳の杉本大地にも大きな刺激を与えるだろう。GKのレギュラー争いはよりレベルの高いものとなった。
DFラインには大分トリニータから小出悠太、ロアッソ熊本から菅田真啓を迎えた。いずれも高さのあるCBだ。小出は甲府在籍時に、伊藤監督のもとでプレーしている。
指揮官がお馴染みの3-4-2-1を採用するなら、3バックは若狭大志、福森直也、キム・テヒョンに新加入の2人が候補者だ。蜂須賀孝治もCBとSBに適応する。CBは質、量ともに不足はない。
中盤にはエヴェルトンが加わった。19年、20年と浦和レッズに在籍したブラジル人は、セントラルMFの一角を担うことになるだろう。



