昨季J1唯一自陣から始まる攻撃「0点」のG大阪 ポヤトス監督の“改革”進行中 個々に多様なタスク
G大阪は22日、沖縄キャンプで公開練習を行った。この日は午前午後の2部練習のうち、午後のみを報道陣や一般のファンにも公開。自陣からのビルドアップで攻撃を組み立てる狙いのゲーム形式など、約1時間のトレーニングを精力的にこなした。
Jリーグが公開した「J STATS REPORT 2022」によると、昨季はJ1の18チームで唯一、自陣から始まる攻撃で得点に至った回数がゼロに終わったG大阪。今季は「支配する形が好きだ」と語るスペイン人のポヤトス新監督を招へいし、昨季はできなかったボールを支配して攻撃回数を増やすスタイルを目指している。
4―3―3の布陣が基本となる模様で、主にインサイドハーフに入るMF山本悠は「指示もすごくわかりやすく、順応しやすいと感じます」と明かした。GKやセンターバックからスタートする攻撃は、フリーの味方にいかにいい形でつなげるか、ということを各選手が意識し、ポジショニングが組み立てられているという。
一方で、主に左ウイングでプレーするFW食野は「(ポヤトス)監督からは、ウイングだと思ってほしくないと言われています」と明かした。サイドから中央に入り込んで、ゴール前で仕事をするタイプの食野は「キャラクターを生かしてほしいと。中に入ってもいいし、自由にプレーしてほしい、と言われています」。基本的な約束事はあるが、選手の特性によって多様なタスクが与えられている模様だ。
この日のトレーニングではインサイドハーフに入ったFW宇佐美がビルドアップに多く関わるなど、ポヤトス監督の目指すスタイルを磨くG大阪。始動から約2週間が経過し、沖縄キャンプも23日で折り返しに。2月18日の開幕戦(アウェー柏戦)までに、どこまで新スタイルの浸透が進むか注目だ。



