49歳で初Jリーガー 異例キャリアのFC大阪・村木伸二が1年ぶり対外試合 55歳カズは「天の上の存在」

大阪第3のクラブとしてJ3初昇格を果たしたFC大阪が21日、大阪・東大阪市の花園ラグビー場でG大阪ユースと今季初の対外試合(30分×3本)を実施。現在49歳で、現時点で最年長JリーガーとなるDF村木伸二が、約1年ぶりとなる対外試合に出場した。

【写真】スゲー足なげー!49歳スタイル抜群

横浜FCが保有権を持つ元日本代表FW三浦知良(55)はポルトガル2部オリベイレンゼへの期限付き移籍が決定的。J3沼津に所属する元同代表MF伊東輝悦(48)を超える記録となるが、村木は「(記録は)あんまり気にしてないんです」と笑った。

大阪・豊中市出身で高校卒業後に南米へ。ブラジル、アルゼンチンでプレーした後、2007年から日本でプレー。11年に当時大阪府リーグのFC大阪に加入した。アルゼンチンでプロ経験があるというが、8月1日に50歳を迎える年に初めてJリーガーとなった。まさに異例のキャリアだ。

現在はアシスタントコーチと通訳を兼任。この日は3本目の25分から出場し「去年はケガが多かった。今年は健康です」と久しぶりの実戦に声を弾ませた。今季リーグ戦に初出場すれば、J3では19年にYS横浜のFW安彦考真(あびこ・たかまさ)が打ち立てた41歳1か月9日を大幅に更新する。「僕の目標はとにかくサッカーを続けること。毎日練習して、その積み重ねです」と、本人は記録以上に現役への強いこだわりを見せる。

55歳で再び海外に挑戦するキングカズについて尋ねると「僕には天の上の存在。比べるなんて…」と手を横に振った。クラブとはアマチュア契約を結び、DVD製造のアルバイトを続けながら20~30代の選手たちと一緒に練習で汗を流す。サッカーに人生を捧げた男が、Jリーガーとして新たなスタートを切る。

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