G大阪長谷川監督、打倒鹿島へ鹿島研究「3冠狙う」 日刊スポーツ 10月31日(土)8時13分配信

鹿島の最多6度目か、G大阪の2連覇か。ナビスコ杯決勝が今日31日、史上初の3冠チーム同士の顔合わせで行われる。G大阪の長谷川健太監督(50)はかつての常勝鹿島を参考にチームをつくり、2季連続の3冠を狙う。

G大阪を昨季3冠へ導いた長谷川監督には“常勝軍団”を目指す熱い血が流れている。清水を率いていた11年1月1日、天皇杯決勝で鹿島に敗れた。「静岡と いうサッカー王国で育ってきたプライドがあった」にもかかわらず、この試合を最後に05年から6季指揮を執った清水を去った。ナビスコ杯1度、天皇杯2度 決勝に進みながらも敗戦した悔しさは消えなかった。

13年、J2だったG大阪に就任。清水での最後の試合に敗れ、16冠を誇る鹿島の強さについて研究した。「鹿島にだけは負けたくないと思った」。そこで 鹿島の狙いを持って動く前線の選手の動きだしに着目。「自分のチームで取り込んだ。勝つためにはどうしたらいいのか考えた結果」。今の指導の根底に鹿島の 攻撃力があった。今季はACL4強、さらに2季連続で3冠の可能性も残している。今大会はその1冠目を奪う舞台になる。

順大出身の鹿島石井監督とは筑波大時代に同じ関東リーグでしのぎを削ってきた。1つ違いの後輩を「鹿島のDNAを受け継いでいる監督」と警戒する。「3冠を狙う。しっかりやりたい」。王者の貫禄で大会2連覇を目指す。

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