元日本代表DF安田理大が2022シーズンで現役引退「新しいチャレンジをする」

松本山雅FCは4日、元日本代表DF安田理大が2022シーズンをもって現役を引退したことを発表した。

ガンバ大阪の下部組織で育った安田は、2006年にトップチーム昇格を果たしてプロデビュー。その後、オランダのフィテッセでの欧州挑戦を経て、ジュビロ磐田、サガン鳥栖、ヴィッセル神戸、名古屋グランパスと複数クラブを渡り歩く。

2017年に韓国の釜山アイパークへと完全移籍して再び海を渡ったが、2018年にアルビレックス新潟でJリーグ復帰。ジェフユナイテッド千葉を経て、2022シーズンより松本に加入して明治安田生命J3リーグ5試合に出場していた。

通算ではJ1リーグ185試合2得点、J2リーグ100試合7得点、J3リーグ5試合、リーグカップ29試合2得点、天皇杯26試合、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)23試合4得点、エールディビジ45試合、Kリーグ2部21試合1得点を記録。G大阪時代にはリーグカップ、天皇杯、ACLと多くのタイトルを獲得した。

また、日本代表としても世代別のころから常連であり、2007年のU-20ワールドカップ(W杯)や2008年の北京オリンピックにも出場。A代表では7キャップを刻んで1得点を記録している。

現役引退に際し、2022年12月に35歳となった安田はクラブ公式サイトを通じて「私、安田理大も2022シーズンをもってプロサッカー選手を卒業し、新しいチャレンジをすることに決めました」と報告。続けて、以下のように現役生活を振り返った。

「プロ生活17年間、人生の約半分をサッカー選手として過ごせるなんて誰がイメージしたでしょう。いや、ほぼイメージ通りです。たくさんのタイトル、海外移籍、オリンピック出場、日本代表のユニフォームに身を包み満員のお客さんの中でする国歌斉唱。はたまたイケてるファッションに身を包み誰もが羨む美女と飲む美味しいお酒(?)、高級車に高級時計、運命の女性と結婚して可愛い子どもたちに見せるサッカー選手のパパの姿・・・。安田少年がイメージしていたサッカー選手生活を”ほぼ”過ごすことが出来ました。“ほぼ”満足しています!! この”ほぼ”を取り除くことを出来なかったことが心残りですが、素晴らし過ぎるサッカー選手生活を過ごすことができました」

また、自身の所属した10クラブをはじめ、周囲への感謝も伝えている。

「ガンバ大阪のアカデミー、ガンバ大阪、SBV Vitesse Arenhem、ジュビロ磐田、サガン鳥栖、ヴィッセル神戸、名古屋グランパス、釜山アイパーク、アルビレックス新潟、ジェフユナイテッド市原・千葉、松本山雅FC、この僕の愛する10クラブ。苦しい時や辛い時に僕を突き動かす原動力となったファン、サポーターの皆さん。プロ生活17年間で奇跡的にほとんどケガのない丈夫なカラダに産んでくれた両親。僕の唯一の心の拠り所である妻、愛してやまない子どもたち。そして僕に全てを与えてくれたサッカー。感謝の気持ちを伝える言葉にありがとう以上の言葉を知らないので、僕の全気持ちを込めて伝えます。今までありがとうございました!! 」

なお、今後については「今年から安田理大の人生第二章がスタートします。2023年は卯年。年男の僕にはピッタリのスタートではないでしょうか」と宣言。「兎にも角にも、たくさんのことにチャレンジします。二兎を追う者は一兎をも得ず? いや、二兎も三兎もたくさん追って全部仕留めます」と意欲に満ち溢れていることを強調し、「ミチの未知なる道、キックオフ」と締めている。

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