U―19日本代表・福田師王が令和のキングへ…26年北中米W杯日本代表を予想
カタールW杯で、日本代表は東京五輪世代を中心に世代交代を進めながら16強入りした。今回、あと一歩届かなかったベスト8進出に挑む2026年北中米W杯のメンバーはどうなるのか。スポーツ報知サッカー担当が座談会で予想した。
山田(以下、山)「森保ジャパンがドイツ、スペインを破って決勝トーナメントに進み、1回戦で負けたけど、大会3位のクロアチアとPK戦にもつれ込むなど盛り上がったね。26年大会も楽しみ。そこでメンバー予想といこうか。まずはFWから」
▽FW
岡島(以下、岡)「理想はストライカーを置くこと。でも現状、4年後にビッグクラブで点取り屋を任されていそうな人材は見当たらない。中途半端な選手を置くぐらいなら、ドイツ、スペインを苦しめた前田大然(セルティック)のスピードを生かすやり方を踏襲することが現実的です」
山「僕は町野修斗(湘南)。今大会は出番がなかったが、両足、頭でシュートを打てて、守備もできる万能型。前線でバランスを取りたい」
小口(以下、小)「私のイチオシは神村学園高3年で、来季ドイツ1部ボルシアMG内定のU―19日本代表・福田師王(しおう)。高い打点のヘッド、両足からの強力なシュート、そして鋭い出足と可能性の塊! 岡崎慎司(シントトロイデン)に憧れ、泥臭さも魅力です」
山「名前から『令和のキング』と呼ばれるかも」
▽MF
山「中盤は今回のメンバーが土台かな。26年に25歳を迎える久保建英、2得点を挙げた堂安律もW杯で“持っている男”を本田圭佑から継承したように思う。勝負強さ、ビッグマウス以外にG大阪の下部組織、関西出身と共通点も多い」
岡「三笘薫のジョーカー役は今回まで。先発で恐れられる選手になってほしい」
小「トップ下はパリ世代の攻撃をリードする鈴木唯人(清水)。武器はドリブルでの突破力で推しメンです。ボランチはMF藤田譲瑠チマ。1対1の守備力に加えリスキーな縦パスも果敢に挑戦する気持ちの強さが売り。大舞台でも大声を張ってくれるはず」
岡「攻守でチームを引っ張り、主将濃厚の遠藤航は外せないですね」
▽DF
岡「センターバック(CB)の冨安健洋、板倉滉は不動。今大会の8強を見渡すと左右どちらかに攻撃重視のサイドバックがいる。今回代表入りはしなかったですが、旗手怜央(セルティック)の起用もあり。菅原由勢も能力は高い」
山「左サイドバック(SB)は直前に離脱が決まった中山雄太、本大会で思い通りのプレーができなかった伊藤洋輝(シュツットガルト)がどこまで伸びるか」
小「右SBで成長著しいのが半田陸(山形)。CBができる対人力だけでなく、前線に駆け上がってのパスやシュートもいい。左SBはバルセロナU―18の高橋センダゴルタ仁胡もいます。スペインで磨かれたパス技術とアルゼンチン人を父に持つ体の強さで新たなスパイスを加えてくれそう」
山「余談だけど『ブラボー』など名言を残した長友に代わるコメント力のある選手も出てくればいいな」
▽GK
小「浦和の鈴木彩艶(ざいおん)は東京五輪メンバーにも選ばれ、セービングや飛距離のあるキックが持ち味です」
山「W杯に惜しくも届かなかった谷晃生(湘南)は東京五輪でのニュージーランドとの準々決勝ではPK戦で好セーブするなど、シュートストップに定評がある」
岡「シュミット・ダニエルは19年アジア杯では練習を見てもセーブ力が不足していたが、今は安定感がある。今回、出場機会はなかったですが、W杯の雰囲気を感じたことは次につながる」
山「今大会のメンバーを固定するか、パリ世代と融合するのか。誰が指揮を執るかでも変わりそうだね」



