前日に日本戦見ていた韓国「やる気高まった」…指揮官不在、先制されてもポルトガルに劇的勝利
サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会は2日(日本時間3日未明)、H組の韓国代表(世界ランキング28位)は2―1でポルトガル代表(9位)に勝ち、グループ2位で決勝トーナメントに進んだ。韓国は3大会ぶりの16強入り。 【一目で分かる決勝トーナメント表】日本代表は6日午前0時キックオフ
「本当に勝ってよかったと思っています」。かつて、当時J1の新潟に所属した金珍洙(キムジンス)が、日本語で喜びをかみしめた。韓国が強豪ポルトガルに逆転勝ちし、グループリーグH組を2位通過。日本、豪州とともに、W杯史上初めてアジア連盟(AFC)加盟の3チームが決勝トーナメントに進む歴史的な夜となった。
直前のガーナ戦で退場処分を受けたポルトガル出身のベント監督は、スタンド観戦。指揮官不在でも、開始早々に1点を先制されても、金の言う「ワンチーム」の結束力は、不変だった。
27分、左CKからロナルドの背中に当たってこぼれたボールをJ1・G大阪などに所属歴のある金英権(キムヨングォン)が蹴り込んで同点。そのままなら敗退となる後半ロスタイムには、カウンターを仕掛けたエース孫興民(ソンフンミン)のスルーパスを黄喜燦(ファンヒチャン)が沈め、劇的な決勝点が入った。
前日には、日本がスペインを破り、E組を1位で突破。J1神戸などでプレーした鄭又栄(チョンウヨン)は、明かした。「(日本戦を)みんなで見ていた。豪州と日本が先に上(16強)に行って、やる気が高まった」
「アジアがどんどん強くなっていることを世界に見せたい」と金珍洙。勢いそのまま、次戦は優勝候補のブラジルにぶつかる。(アルラヤン 平地一紀)



