堂安律が“本田圭佑超え”に王手! 劇的同点弾で奇跡再現、ドン底から日本の救世主に

勝てばグループリーグ突破、負ければ敗退という天下分け目のスペイン戦で、日本のMF堂安律(24=独フライブルク)が初戦のドイツ戦に続き、またも大仕事をやってのけた。

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0-1の後半開始から久保建英に代わってピッチに入ると、後半3分にペナルティーエリア手前やや右よりの位置から左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。さらに同6分には、堂安の右足のクロスが起点となり、田中碧が決勝弾を押し込んだ。

ドイツ戦でも0-1から同点ゴールを決め、「(ゴールは)オレしかいないと思っていた」と胸を張っていた堂安。スペイン戦後は「大きな壁を乗り越えた。あそこはオレのコース。1戦目(ドイツ戦)が奇跡じゃないと思ってもらえると思う」と興奮気味にまくし立てた。元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう言った。

「これまでは右サイドからカットインして左足でシュートを打つというワンパターン。それが、縦に入って右足でクロスを放り込むことができるようになり、プレーの幅が広がった。オランダ、ドイツで伸び悩んだ時期があったことでプレースタイルを見直したことが実を結んだ。ビハインドの展開で投入されて『必ず決めてやる』という強い精神力を感じました」

堂安が育ったガンバ大阪アカデミーは、2010年南アフリカ、14年ブラジル、18年ロシアW杯の3大会で4ゴールをマークした元日本代表の本田圭佑を送り出している。堂安が「本当にリスペクトしている方なので超えたいと思う」と言う本田の1大会での得点は、南ア大会の2ゴールが最多だ。

ドイツ1部ビーレフェルト(現2部)でヘッドコーチを務めた鈴木良平氏は「フライブルクはドイツの中堅クラブ。今大会のシンデレラボーイになりましたから、大会後にはビッグクラブが注目すると思います」と太鼓判を押す。

思えば、3月のアジア最終予選の大一番だったオーストラリア戦でメンバー外となり、「この一員になりたいと改めてハングリーな気持ちになれた」と吐露したこともある。ドン底から日本の救世主となった男は、決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦でも決定的な仕事をする。

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