[W杯マッチ30]韓国、初戦の堅守が崩壊 “クロス合戦”を制したガーナがGL突破へ前進

シュート2本で2ゴール

後半に入ってすぐさま追いついた韓国だったが……

後半に入ると、反撃しなければならない韓国はチョン・ウヨンに変えてナ・サンホを投入。さらに、フォーメーションもより攻撃的な[4-3-3]へ変更し、流れを変えにかかる。すると、後半開始直後から多くのチャンスを作る韓国。52分、左サイドからのクロスをチョ・ギュソンが合わせ、決定機を迎えた。これはGKの好セーブに阻まれてゴールとはならなかったが、58分に再び左サイドからクロスを入れると、今度はチョ・ギュソンしっかり決めて1点差に。

さらに、韓国は左サイドがチャンスと見ると、そこから畳みかける。61分、左クロスから三度チャンスを迎えると、チョ・ギュソンが相手DFの上から豪快にヘディングシュートを叩き込み、あっという間に試合を振り出しに戻して見せたのだ。

これで試合の行方が全くわからなくなった韓国とガーナの一戦。大事な「3点目」のゴールを奪ったのは、後半開始直後からイケイケムードの韓国ではなく、押し込まれていたガーナだった。68分、一瞬の隙を突いて左サイドの深い位置まで侵入。ギデオン・メンサーのクロスに対して、中央のイニャキ・ウィリアムズはシュートを空振りするも、ファーまでこぼれたボールをモハメド・クドゥスが冷静に合わせ、ガーナが値千金のゴールを手にした。

ガーナに勝ち越しゴールを許し、攻めるしかない韓国。失点後もサイド攻撃を中心に幾度となくチャンスを迎えるが、ガーナGKローレンス・アティの壁が分厚い。再びスコアが並ぶことはなく、なんとか耐え凌いだガーナが3-2でこの激しい“クロス合戦”を制した。

韓国は初戦のウルグアイ戦で見せた堅守が崩壊。待望のゴールは生まれたものの、守備に大きな課題を残す結果となり、グループリーグ突破も厳しい状況となってしまった。一方のガーナは、ポルトガル戦と同様に激しい撃ち合いとなったが、前試合の悔しさを糧に今大会初勝利を手にし、グループリーグ突破へ前進。最終節のウルグアイ戦にも勝利すれば、問答無用でグループリーグ突破が決定だ。なお、ガーナはこの後に行われるポルトガル×ウルグアイの結果いかんでは、最終節引き分け以上でグループリーグ突破が決まる可能性もある。

[スコア]

韓国 2-3 ガーナ

[得点者]

韓国

58分 チョ・ギュソン

61分 チョ・ギュソン

ガーナ

24分 モハメド・サリス

34分 モハメド・クドゥス

68分 モハメド・クドゥス

[ポゼッション]

韓国 52% ガーナ 31% 中立 17%

[シュート数]

韓国 19 ガーナ 7

[枠内シュート]

韓国 6 ガーナ 3

[イエローカード]

韓国 2枚

チョン・ウヨン

キム・ヨングォン

ガーナ 2枚

ダニエル・アマーティ

タリック・ランプティ

[レッドカード]

なし

[ラインナップ]

韓国

フォーメーション:[4-5-1]

監督:パウロ・ベント

GK

キム・スンギュ(アル・シャバブ/サウジアラビア)

DF

キム・ジンス(全北現代)

キム・ミンジェ(ナポリ/イタリア)

キム・ムンファン(全北現代)

キム・ヨングォン(蔚山現代)

MF

チョン・ウヨン(アル・サッド/カタール)

ファン・インボム(オリンピアコス/ギリシャ)

ソン・フンミン(トッテナム/イングランド)

クォン・チャンフン(金泉尚武)

チョン・ウヨン(フライブルク/ドイツ)

FW

チョ・ギュソン(全北現代モータース)

交代出場

46分 チョン・ウヨン(フライブルク)→ナ・サンホ(FCソウル)

57分 クォン・チャンフン→イ・ガンイン(マジョルカ/スペイン)

78分 チョン・ウヨン(アル・サッド)→ファン・ウィジョ(オリンピアコス/ギリシャ)

90+2分 キム・ミンジェ→クォン・ギョンウォン(ガンバ大阪/日本)

ガーナ

フォーメーション:[4-5-1]

監督:オットー・アッド

GK

ローレンス・アティ(ザンクト・ガレン/スイス)

DF

タリック・ランプティ(ブライトン/イングランド)

モハメド・サリス(サウサンプトン/イングランド)

ギデオン・メンサー(オセール/フランス)

ダニエル・アマーティ(レスター・シティ/イングランド)

MF

トーマス・パルティ(アーセナル/イングランド)

ジョルダン・アイェウ(クリスタル・パレス/イングランド)

アンドレ・アイェウ(アル・サッド/カタール)

モハメド・クドゥス(アヤックス/オランダ)

サリス・アブドゥル・サメド(RCランス/フランス)

FW

イニャキ・ウィリアムズ(アスレチック・ビルバオ/スペイン)

交代出場

78分 ジョルダン・アイェウ→カマルディーン・スレマナ(レンヌ/フランス)

78分 アンドレ・アイェウ→ダニエル・コフィ・キエレ(フライブルク/ドイツ)

78分 タリック・ランプティ→デニス・オドイ(クラブ・ブルッヘ/ベルギー)

83分 モハメド・クドゥス→アレクサンダー・ジク(ストラスブール/フランス)

88分 ギデオン・メンサー→アブドゥル・ラハマン・ババ(レディング/イングランド)

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