G大阪で活躍、元日本代表MF二川孝広が42歳で現役引退「ファンタジフタ」ティアモ枚方で
かつてG大阪などでプレーたJFL・FCティアモ枚方所属の元日本代表MF二川孝広(42)が16日、現役引退を発表した。G大阪時代からトレードマークだった背番号10にちなみ、午前10時10分にリリースが行われた。クラブを通じ「今シーズンで現役生活を引退する決断をしました。この歳までサッカーを続ける事ができ幸せでした。サッカーを通して沢山の経験ができ、成長できたかなと思ってます。これまでお世話になった沢山の人達に感謝しています。ありがとうございました。そしてファン、サポーターの方々、これまでの沢山の応援ありがとうございました」とコメントした。
二川はG大阪の下部組織から、99年にトップチームに昇格。168センチと小柄ながら、抜群のサッカーセンス、特に「変態的」とも表現されたパスセンスで頭角を現した。プロ5年目の2003年、背番号を10に変更。2005年のリーグ初優勝、2008年のACL優勝など数々のタイトル獲得に貢献した。当時、遠藤保仁らとともに“黄金の中盤”と賞されたG大阪で、中心選手としてプレーした。2006年には故・オシム監督に抜てきされ、日本代表に初招集された。
G大阪では17年半プレーし、16年夏に東京V、18年に栃木に期限付き移籍。19年にFCティアモに完全移籍した。ティアモでは育成年代の指導なども行いながらプレーを続け、今季も10月30日の鈴鹿ポイントゲッターズ戦では途中出場からゴールも決めた。11月20日のホンダロックSC戦(たまゆら陸上競技場)が、23年間に及んだ現役生活のラストマッチとなる。目立つことを好まず、寡黙なキャラクターながら、ピッチではプレーで雄弁に語ってきた男が、23・5センチとも言われた小さなスパイクをとうとう壁にかける。



