G大阪、難敵・鹿島にドローでJ1残留の15位!降格圏17位から2勝2分けで巻き返し成功
G大阪は鹿島に0―0と引き分け、15位でJ1残留を果たした。残り4試合でJ2降格圏の17位に沈み、唯一降格した2012年以来の危機から2勝2分けと巻き返した。8月途中に就任した松田浩監督(62)がチームを立て直した。
試合終了後、G大阪の選手たちはピッチに残り、他会場の結果を待った。清水と京都の結果が判明するまでの時間を、DF昌子は「人生で最も長い4分間でした…」と気持ちをはき出した。吉報が届くと、飛び上がって歓喜する者、涙を流す者、選手たちはそれぞれ思いを表現した。重圧から解放された瞬間だった。
片野坂前監督の下、17位と降格圏に沈んだ8月に監督交代。松田新監督は強固な守備をベースに、チームをよみがえらせた。監督交代後の10試合中、7試合が無失点(4勝3分け3敗)。試合後、サポーターから「松田コール」を受けた指揮官は「G大阪は絶対J1にいないといけないクラブ、という思いが日に日に強くなった。今はただうれしい、ホッとしたというのが正直なところ」と明かした。
J1残留を決め、クラブは来季に向けて松田監督の続投と、新監督招へいの両方の可能性を検討する。強化責任者の和田昌裕取締役(57)は「松田監督には感謝しかない。来季はいきなり優勝争いというより、安定した戦いをできるチームという部分も考えないといけない」と語った。崖っぷちでJ1に生き残った経験を、無駄にするわけにはいかない。(金川 誉)