【G大阪】J1残留へ運命の最終節「神頼みを振り払え」アウェー鹿島戦に勝って自力で勝ち取る
残留争い真っただ中のガンバ大阪が、運命の最終節に臨む。5日にアウェーで鹿島アントラーズと対戦。4日は大阪・万博で最終調整後に、松田浩監督(62)がリモートで取材対応し、自力で残留を勝ち取る決意を強調した。
「引き分けでは全く不十分。我々はまだ何も成し遂げていない。過去のことや、相手は関係ない。どこにでも、勝たなければいけない。自分がどう終わりたいのか-。勝者で終わりたいのか、敗者で終わるのか。追い詰められた状況でしか(力を)発揮できないのは残念ですけど、誇りをかけて、覚悟を決めて戦う」
首位横浜、磐田と破り、2連勝で残留圏の15位に浮上。ただ、自動降格圏の17位清水と勝ち点3差、プレーオフにまわる16位京都とは同1差。鹿島に勝てば自力で残留が決まるが、引き分け以下なら他会場の結果に左右される。
しかも、鹿島には今季4戦全敗。2月のリーグ開幕戦で敗れ、ルヴァン杯1次リーグも2連敗、天皇杯でも負けた。相性は悪いが、それでも同監督は「戦績(今季の鹿島戦)が悪いというのは、最初から負けの言い訳を作っているようにしか感じない。これまでのことは関係ない。目の前の試合を、取りに行くだけ」とチーム全体に言い聞かせるように話した。
あくまでも勝って、自らの力で残留をつかみ取る。
「決して、楽をしようとは思わないで欲しい。不安になると神頼みとか、そういうこと(他力)が起こってくれないかとかいう気持ちになる。そういうものを心から、体から振り払って、勝たなきゃ絶対にダメなんだという思考回路になってもらう。それしか、自分たちにできることはない」
右アキレス腱(けん)断裂から復帰後、2勝1分けとチームを引っ張っているエースFW宇佐美貴史(30)も「引き分けとか、そんなことは考えていないですし(今季は)鹿島には負け続けている。悔しい思いをさせられている分、全力でぶつけないといけない。勝つことしか考えていない」と言い切った。
松田監督は「今を生きる。今、できることを追求するだけ。目の前に戦いに負けない。負けたら全力で(ボールを)取り返しに行く、シュートを思い切り打つ。目の前の試合に没頭して欲しい」とゲキを飛ばした。
かつて「西の横綱」と呼ばれたG大阪が、崖っぷちからはい上がり、J1残留をつかみ取る。
【5日のJ1最終節・対戦カード】
☆鹿島-G大阪
☆札幌-清水
☆浦和-福岡
☆柏-湘南
☆東京-川崎F
☆磐田-京都
☆C大阪-名古屋
☆神戸-横浜
☆鳥栖-広島