J1最終節での残留争いにドラマはあるか。自動降格の可能性は清水、京都、G大阪に絞られる | Jリーグ
【国内サッカー 最新ニュース】明治安田生命J1リーグは、今週末にいよいよ最終節を迎える。熾烈な大混戦を繰り広げてきたJ1残留争いの最後にドラマはあるか展望する。
熾烈なバトルを繰り広げてきたJ1残留争いもいよいよ今週末に決着の時を迎える。
先週末に行われた第33節は、残留争いの行方が大きく動いた。最も注目を集めたガンバ大阪とジュビロ磐田の直接対決は、G大阪が2-0で勝利。敗れた磐田にはクラブ3度目の降格が決まっている。またこの一戦の結果を受け、鹿島アントラーズに敗れた清水エスパルスが再び自動降格圏の17位、セレッソ大阪との一戦をスコアレスドローに終わった京都サンガF.C.がJ1参入プレーオフ圏の16位に後退。さらにその上にいたアビスパ福岡と湘南ベルマーレがしっかりと勝ち切ったことで、この2クラブは自動降格の可能性が消滅。最終節ではどんなドラマが待ち受けているか。依然として注目度は高い。
まずは自動降格の可能性からおさらいする。現時点で17位の可能性が残されているのは、G大阪、京都、清水の3チーム。この中からもうひと枠の降格チームが決まる。最も厳しい状況に置かれている清水は、最終節で北海道コンサドーレ札幌と敵地で対戦するが、勝利を逃した時点で降格が決定。ただ清水が勝利した場合、ジュビロ磐田と対戦する京都が引き分け、もしくは鹿島と対戦するG大阪が敗れた時に勝ち点「36」で並ぶケースがある。
現時点で清水よりも得失点差で下回っているG大阪は、勝ち点で並んだ場合に得失点差で清水を上回ることができない。それだけにG大阪は、引き分け以上の結果が自動降格を回避するためには必須だ。また京都は、現時点で清水よりも得失点差で上回っているが、その差がわずか「1」。仮に清水が1点差で勝利し、京都が引き分けた場合は勝ち点、得失点差共に並ぶ。ただJリーグの順位決定において得失点差の次に対象となる総得点数では、清水の41得点に対し、京都が30得点と大きく下回っている。京都が自動降格を免れるためにはやはり勝利が絶対条件となる。
さらにJ1参入プレーオフ圏までいくと、湘南、福岡にも可能性が残されているが、湘南は柏レイソルに引き分け以上、福岡は浦和レッズに勝利でその可能性を自ら断ち切れる。ただ仮に京都とG大阪が勝利し、福岡が引き分け、湘南が敗れた場合は、最後に勝ち点「38」で湘南、福岡、京都の3チームが並ぶ。現在の得失点差では京都が「-8」、福岡と湘南が「-9」で、そのケースでは最後の最後で最も安全な位置にいる湘南が一気に16位まで転落する可能性もある。
もちろん可能性のある全チームが自力で決める覚悟を持って最終節には臨むだろう。ただ最終の最後で得失点差や総得点数がクラブの命運を決めるカギとなるかもしれない。